「ムクナ豆は人類を救う」「還暦過ぎたらムクナ豆」は、私のムクナ豆を紹介する際のキャッチコピーです。
神経変性疾患のNo1はアルツハイマー型認知症(AD)で、N02はパーキンソン病(PD)と言われています。
AD発症の原因は、アミロイドβやタウたんぱく質の凝集という仮説が最も有力で、この凝集をいかに防ぐかの研究が大学の研究室などで競われています。
ADを発症してしまった際の治療薬の研究も、多くの製薬会社などで行われており、その第1号としてレカネマブが日本でも使われることになったのは、つい最近の事です。
しかし、治療効果は27%の方に限られ、多額の治療費と長期にわたる医療行為が必要で、患者さんの負担も大きいと言われていますので、やはり普段の食生活の中で、予防ができれば、これに越したことはないと思います。
一方、PDの患者数は、「パーキンソン・パンデミック」と言われるほど、増加することが予想されており、全世界で2040年には1400万人以上になると言われています。
PD発症の原因物質は、α―シヌクレインという可溶性タンパク質で、これが凝集体を形成し、やがて不溶性の線維構造をとってレヴィ―小体を形成することが想定されています。
これら凝集体が大脳皮質に伝播することで、運動機能障害や認知症発症への影響があるという仮説が有力です。
PD患者さんのQOLの維持を支えるL-ドーパをはじめとする多くの薬が開発されていますし、胃ろうや脳に電極を埋め込み刺激することで症状の改善を図る方法が開発されていますが、未だ治療薬は存在しません。
こちらも、α―シヌクレインの凝集を防げれば、PDやレビー小体型認知症の発症は防げるという事になるわけで、AD予防同様、毎日の食事で可能になれば、「人類を救う」と言っても大げさではないと思うのです。
アミロイドβやタウたんぱく質の凝集阻害については、ムクナ豆のL-ドーパ による実験で、その可能性が示唆されています。また、ロスマリン酸というポリフェノールを使った実験では、ドーパミンなどのモノアミンの活性化によって、凝集阻害効果が示唆されており、更に、α―シヌクレインの凝集阻害効果も期待できると記されています。
加齢とともに、減り続けるドーパミン。20歳で100%とすると10年で10%づつ減り続け、20%以下になるとPD発症の可能性が高まると言われており、100歳では、誰もがPDになるとなれば、これを補う事が出来る唯一の「ムクナ豆」を「還暦過ぎたら」適量取り続けることを勧めざるを得ないのです。
α―シヌクレインは腸に多く存在し、便秘の方は、これが脳に移動して、凝集促進に繋がるという論文(20年かけて大移動を行う)もありますので、便秘解消も必要です。ムクナ豆を試された方の7割程度の方からは、便通が良くなったというお話を聞いていますので、これだけでも有効です。