騙される快感 | 本日もしらたま日和

本日もしらたま日和

冴えない人妻(無職)の冴えない日常を殴り書いています。

騙した相手が





「騙された」




とすら



気付かない





そんなペテンを仕掛ける




それが



一流の詐欺師である













前から



気にはなっていたんだけど



食わず嫌いならぬ



読まず嫌いだった作家のひとりが




道尾秀介さん





確か

何かの賞を取った作品が





『月と蟹』



っていうタイトルで






勝手に



昔教科書に載ってたような




暗~い

純文学





みたいなイメージを持ってて





私は


あんまり難しい本は読まなくて(というか読めないガーン)





有名な賞で例えるなら






芥川賞より


(受賞作を読んだことはあるんだけど

なんかいまいちもやもやする感じ 笑)






直木賞受賞作のほうが好き









つまり



いわゆる大衆文学ばかり読んでるもんだから





勝手なイメージだけで



敬遠してたんだよね









でも先日



なんとなく気が向いて




道尾さんの本を一冊買ってみた




本日もしらたま日和 ~曇りのち晴れ 時々ハンドメイド~-51ZABMqcrrL._SL160_.jpg

『カラスの親指』






このタイトルからして



なんか気持ち悪い


暗い話なのかな





なんて思ってたんだけど









あんた


おったまげたよ

\(◎o◎)/










すっっごく


面白かった!!

(o^o^o)






騙されて騙されて



また


騙される!!!

(○_○)








道尾さん


すげーよ!!!









例えば




騙されるというか



仕掛けが凄い


ってことで有名な




乾(いぬい)くるみさんの


『イニシエーション・ラブ』


っていう作品があるんだけど





本日もしらたま日和 ~曇りのち晴れ 時々ハンドメイド~-51etyA5nARL._SL160_.jpg





確かに


最後の一行で





ぎゃあ
\(◎o◎)/



ってなるの





もう一回


読みたくなるの






その仕掛けというかトリックの発想は



凄い





ただ


物語自体は




淡々と日常が綴られているというか




やっぱり



トリックありきというか



それがメインの作品なんだと思うんだよね









でもね


道尾さんの物語は





例え仕掛けが無くても面白い


って言ったら変だけど






その仕掛けもさることながら




物語自体が



凄く面白いの!!







そして


終盤では



思わず涙が…しょぼん











道尾さん



あなた




一流の


詐欺師だよ









『カラスの親指』



内容(「BOOK」データベースより)

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。「このミス」常連、各文学賞総なめの文学界の若きトップランナー、最初の直木賞ノミネート作品。第62回日本推理作家協会賞受賞作。