映画カラオケ行この感想YouTubeを片っ端から聞いてます。


その感想の備忘録その1

 

宇多丸『カラオケ行こ!』を評論:週刊映画時評ムービーウォッチメン【公式】2024年1月25日

公共のラジオなのでネタバレなし。

DJは男性ですがリスナーからの感想を紹介しているため、

感想は女性の肯定的な意見が多かったです。

 

J事件のグルーミングのように受け取られないか不安だったという原作ファンの方の意見には、

私も同感。

これに関して脚本、監督の才能が光ったなと思います。

 

否定的な意見もあったのですが、

おそらく男性で原作を知らない方なんだろうなと思ったので仕方ないですね。

 

宮崎吐夢さんがパンフレットと台本をお貸しになっていたため、(パンフ売り切れにつき)

お父さん役についてのコメントが沢山あって、

これはこのラジオでしか聞けない感想でよかったニコニコ

 

原作でも岡君のお父さんんはいい味出して好きなキャラ音譜

 

ちなみに、宮崎さんはマキタスポーツさんあたりがやると勝手に思い込んでいたらしく、

自分にオファーが来た時とっても嬉しかったそうです。

 

パンフレットに記載されていた映画になった経緯にも細かく触れていて、

(パンフレットが手に入れられない私からするとほんと感謝!)

そもそも映像化のコンペが8,9社あった。

(ドラマ化、アニメ化、配信オリジナルなどもあったかも)

 

その中から和山先生の「映画」でお願いしたい。

という意向をうけ、

単行本出版したkadokawaが順当に権利獲得。

 

綾野剛さんが狂児をやるという所から企画がスタートしたとのこと。

(本人が漫画の大ファンで熱烈アピールが実を結んでよかった!)

 

映画ファンの宇多丸さんからすると、

原作のキーワード「大阪」「やくざ」「学生」「歌」「コメディー」

で監督選ぶなら、

昔なら井筒監督一択しかなかったし、それも面白そうだと思ったそうです。

 

ただこの監督だと和山先生の原作が持つ大きな特徴、

「低体温感」が崩れてしまうし、

昨今の関係性萌えをクローズアップして、

安易な座組で実写化してしまう可能性は大いに多いにあった!

簡単に想像できてしまう。

と語っています。

 

私も、漫画の実写(主にBL)を片っ端からみているので、その気持ちには非常に同感です。

 

そんな中で、

脚本を「野木亜希子」先生にした製作陣が、

とても優れている!

 

ヤクザと少年という危うい関係性を

抜群のバランス感覚で慎重に丁寧に書き上げたのが素晴らしい。

(いやほんとに!)

 

山下監督については、

「大阪」「中学生」「音楽」「真顔で低体温なオフビートなユーモアセンス」

で考えればこの監督の得意分野であり、

最適解だったとのことです。

 

 

宇多丸さん本人の感想としては、

 

・「中学生」の描写が最高!!!

 

・絶妙なわかってないポジティブさを発揮する芳根京子さんのモモちゃん先生が良い。

 

・中学生女子の大人なドライ感。男子と次元が違う感。

 

・後さん演じる和田君がいい。ほんとににいそう。ほんとにいい!!!

 

・映画を見る部は聡実君の心の声をあらわすのにイイ効果

 

・動画ではなく映画。映画を映画たらしめるものは観客に時間がコントロールできないこと。

(巻き戻しも早送りもできない状況こそが映画だ)

 

・栗山君としか交わさない表情。そういう友達いたなぁ。山下監督わかってる!

 

・齋藤潤君が難役をやり切ったという背景と最後の歌声にドキュメンタリー感を感じる。

 

・綾野剛さんの芝居。狂児の哀感(もう無理ですのあとのくだり。その声の切なさ)

 

・「紅」の持ち味を最大限生かしている。前奏の長さ。曲調の変化。間奏の長さ。歌詞。合唱バージョンへの編曲の妙。

 

・「愛」についてのストーリーテリング。

(モモちゃん先生の言葉、映画カサブランカ、鮭の皮、合唱シーンなど)

 

いろんな感想YouTubeの中でも、

私の一押しポイントである

綾野剛さんの哀感あふれるあのシーン(ごめんなのくだり)を取り上げてくれたのは、

宇多丸さんだけでした。

 

嬉しかったなぁ♪

 



思ったより長くなったので、

他の動画はまた後日!