「アイツ、マジキモイんだけどwww」

そう言った黒いクレヨンの下の画用紙に、黒い色が浮かび上がった。
黒いクレヨンの先は少しすり減っていた。

それから長い時が流れた。

黒いクレヨンの下にある画用紙はもう真っ黒になっている。
黒いクレヨンは、それでも塗れる所がないか探し、1mm空いてるか空いてないかの隙間を見つけては塗っていた。

塗れる場所が全くなくなった頃、黒いクレヨンは口を噤んだ。

自ら噤んだのではない。黒いクレヨンは、最初の頃よりとても小さくなっていて、もう口もなくなっていたのだ。

クレヨンは声もあげず泣いた。
目も消えていたので、涙も出なかった。