皆さんは最後にマクドナルドへ行った日を思い出せるだろうか。
たぶん、最後に行ってから、かなり日が経っているのではないか。
僕の周りでも最近はマクナルに行かないという人がとても多い。
異物混入や食品偽装で信頼を失ったし、高くてショボいとブランドまで失墜した。
マクナルはもはや外食の雄ではなく、デフレの勝ち組も過去の話となった。
世間ではネットを中心にマクナルへの誹謗中傷が激化している。
僕もマクナルへの不信感は抱いてる。
近頃は積極的に食べようとしなかった。
しかし、考えてほしい。
もし、マクナルが倒産したら。
もし、近くのあそこにいつもあったマクナルが無くなったら。
僕たちは大切な物を失うのではないか。
僕たち若者はマクナルでの思い出って必ず一つはあると思う。
僕だってそうだ。
学校が半日だった日に、母ちゃんが連れて行ってくれたマクナル。
部活の大会で負けて、みんなで泣きながら、マクナルヘ行き、先生の奢りでビックマックを食べたこと。
学生時代にコーヒー一杯で互いの悩みを何時間も語ったこと。
好きだったあの娘と同じアップルパイを食べて、将来のことを話したこと。
どれも懐かしい思い出で、マクナルヘ行くとふいに思い出が蘇る。
懐かしいけど、これらは他の多くの思い出にのまれ、どうしても深く記憶の底へ沈んでいってしまう。
この思い出達は僕の人生の一ページであって、たまに思い出して、自分の人生を振り返りたい。
しかし、マクナルがなくなるとこんな思い出を思い出すことが無くなるのではないだろうか。
マクナルにはコンプライアンスを守り、誠実に仕事をしてほしい。
でも、僕たちも必要以上にマクナルをいじめなくても良いのではないか?
マクナルが潰れたら大切な物を失いかねない。
「そろそろ許してあげようよ」、と帰りの夜道で、ハンバーガーをかじりながら、思いました。