水曜日を全休にしている私は、水曜日に思う存分遊んで、木曜1限に寝不足で出席するというのが常です。
昨日はそれはそれはとても良い休日でした。昼までタオルケットにくるまり、ミノムシと化したのち、昼過ぎからは家を久々に大掃除しました。
ここ最近、真っ黒になっていた便器に踏み場のない自室、かろうじてコップ一つ開けるスペースのある台所……。意中の相手を招くなどあり得ない話です。(意中の相手はいませんが)
それがなんということでしょう。ダークマターとほぼ変わらぬ状態であった便器は、どん底にいるときに差した一筋の光のような輝きを放つようになったではありませんか。
自室に干した洗濯物は、全開の窓から入る風に涼しげに揺られています。台所のシンクは大量の鍋を置いたって、一杯になりません。
このように部屋を磨きに磨き上げた私は、恋人と夏の夜の街へ繰り出しました。
サイゼリヤで美味しいイタリアンを食べた後、とても美味しい居酒屋に行きました。
そこの梅酒サングリアはサイコーです。そこの店主は梅酒サングリアの黄金比率をきっと知っているのです。とても美味しい梅酒サングリアに私は沈みたいと考え、ひたすら飲み続けました。
飲めど飲めど梅酒サングリアに飽きることは1秒たりともありません。いつか、一国の王になった暁には梅酒サングリアの海でサマーヴァケイションを過ごしたいものです。
しかし、1秒も切らすことなく幸せを感じ続けることは難しいことです。閉店の時間がやってまいりました。
梅酒サングリアの味を思い出しては別れに涙しつつ、私は帰路につきました。
とても暑い夏の夜です。
家に帰ると、ズンズン歩いた所為か、酔いが回ってきました。少し冷えた部屋の中で沢田研二の歌を聴きながら、休日の締め括りを楽しみました。
そのまま眠りにつけるわけでもなく、結局沢田研二の歌声に惚れた私は、深夜2時までマイプレイリスト聴き続けました。
朝はとても眠く、頭がぼーっとしました。あと10分を3度繰り返し、やっと起き上がった私は、もう2度と夜更かしはしないと誓い、眠い1日の始まりに太陽の光を浴びたのです。