「林家ペーさんの自宅から火」

 

突然耳に入ってきたニュースに驚いた。
 

命に別状はなかったものの、家が焼け、階下にも大きな影響を与えた。

ちょうど半年ほど前、夫と上野の演芸場へ行った時、林家ペーさんも出演されていた。

子供の頃からテレビで見ていたパー子さんとのやり取りとはまた一味違い
ペーさん一人が舞台で繰り出す巧みな話術に腹を抱えて笑った。
あのピンクの衣装は、目にも心にも焼き付いている。

 

「火災保険に入られていなかったそうです」

 

テレビから聞こえるこの言葉を聞いて、何かできないかと思わずにはいられなかった。
今の自分に出せるお金には限界がある。
なら、同じように子供の頃からペー・パー子さんにたくさんの笑いをもらった人達に呼びかけるのはどうか?
あ!
クラウドファンディングはどうだ!
早速、立ち上げようとした。

 

が、「ちょっと待て」
ともう一人の自分が手を挙げたので一旦保存して止めた。
 

夫と子供に聞いてみよう。

夫が言った
「〇〇がそこまでする必要はないよ。ペーさんの周りには助けてくれる人がたくさんいるだろうから」

さっきまでの熱い思いに氷水をぶっかけられた気分だった。

 

クラウドファンディングのサイトにも注意書きがあった。
一度立ち上げたものは、サイトから消すことが難しく、
100%の理解が得られるものではないので、よく考えることと。

 

そうこうしていると、落語家協会の方から、手助けになる取り組みがされるとの記事が出た。
ホッとした私の気持ちとは裏腹にモヤモヤする人もいるとの記事が追って出た。

 

情報化社会がもたらす恩恵ははかりしれない。
そして同時に、何をするにも360度から視線を浴びることになる。
360度あるのだから、陰陽がある。
難しいのはどちらが良くてどちらが悪いかを判断させないところだ。

 

美味しそうな1つのケーキが奪い合いになり
美味しそうな1つのケーキが勝手に別のケーキに置き換えられ
美味しそうな1つのケーキが腐っていくのを面白がられ
美味しそうな1つのケーキがパティシエの人生を変え
美味しそうな1つのケーキが体に悪いと罵られ
美味しそうな1つのケーキが誰かの笑顔を生み出し
美味しそうな1つのケーキが子どもに夢を与える

 

1つの情報が勝手に歩く

 

それはとても便利であり、とても危険である。
だからと言って誰かが操作できるものでもないことを
改めて感じた。

 

 

ベビーピンク