田中武志:妻夫木聡

田中光子:満島ひかり

田向浩樹:小出恵介

宮村淳子:臼田あさ美

稲村恵美:市川由衣

夏原(田向)友希恵:松本若菜

尾形孝之:中村倫也

山本礼子:松本まりか

渡辺正人:眞島秀和

 

バスの座席に座っている武志

立っている老人

武志に席を譲るように注意する中年男性

 

席を譲る武志

立ったとたんよろけてみせる

足を引きずって歩く武志

気まずい注意をした中年男

 

バスから降りる武志

普通に歩き始める

 

この最初のシーンが映画を物語っているようで印象に残った

 

エリートサラリーマン家庭であった田向一家惨殺事件から1年が経つのに

まだ犯人が捕まらず

そこで記者である田中武志が夫妻を知る人々を訪ねて取材を始めます

 
見た目は成功者に見える田向夫妻
でも実は、裏の顔が暴かれていきます
 
インタビューをしていく中で、人間関係が徐々に繋がっていきます
 
最初は、よくわからなかった事柄が
どんどん明白になっていく感じが、すごいです
 
それと同時に進行していくのが、武志の妹の事件
 
妹が自分の子供を虐待して逮捕されてしまうんです
 
この兄妹も子供の頃、虐待されていたという過去があります
 
妹を演じる満島ひかりが魅力的なんです
子供のような純粋な目をしながら
悪い方へ、どんどん流されて行ってしまうんです
 
妹である光子の人生を演じきっていて素晴らしいです
 
田中兄妹と殺人事件
全然、関係がないように見えるんです
 
ところが終盤、その意図が糸が繋がっていくんです
 
妹が夫妻と同じ大学に通い
夏原と出会っていたんです
そして夏原に人生をめちゃくちゃにされているんです
 
それでも夏原に憧れる光子
 
まさか犯人が、こんな人物だったとは
そしてこんな理由だったとは
 
この映画では、もう一つの殺人が起こります
殺人をしてしまった犯人の心情は、どんなものだったんだろう
その怒りは、どれほどのものだったんだろう・・・
 
そして兄と妹の関係もわかってきます
 
妹の子供の父親とは
 
最後、すべてのつながりが結ばれた時に
そのあまりの衝撃に心が震えました
こんな結果になるとは
 
妻夫木さんと満島さんの演技で
素晴らしい映画になっています
 
観ていてゾクゾクする
 
結果を知ってからもう一度見てみたいし
原作も読んでみたいと感じました