LA100S ムーヴ(ムーブ) エンジン故障修理 | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチハ(^^)/

 

 

今日は朝から雨。

まだ暖かいので助かりますね。

 

たまに強風ふいたりして天候的には

よくありませんが、緊急事態宣言が解除に

なったからか県外ナンバーの車で

溢れております。

 

こんな天候でも来るんですね。

 

個人的には解除はまだ待った方が

いいと思うのですが、飲食や観光系の

仕事してる方を思うと複雑な気分ですね。

 

早く収束するといいんですがね。

 

そんな事がなくても

お金と時間がないから出かけられない

オイラです(´・ω・`)

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はLA100Sムーヴの

エンジン故障修理作業です。

 

 

 

お客様から

「エンジンがガタガタしておかしいし

メーターが色々光っていてお祭り状態!」

 

と言うことで急遽入庫しました。

 

入庫して症状を見てみると

エンジンがアイドリングでブルブルしてます。

 

空吹かしでもちゃんと回転が上がっていかない

感じです。

 

なんか1発死んでるような感じってのが

オイラの第一印象でした。

 

 

メーター

 

 

そのお祭り状態のメーターですw

 

チェックランプが色々光ってますね。

エンジンチェックランプ点灯の他にも

安全機能関係、レーダーも故障と表示されて

いますね。

これは車詳しくない方がオーナーだと

ちょっとパニックになりそうね。

 

ちなみに画像に写ってますが

走行距離は約65,000Km程度です。

 

 

ちょいっと

エンジン確認してみましょうかね。

 

ある程度予想はついているので。

 

 

 

エンジン

 

 

エンジンルームを開けて

ど真ん中にあるインテークBOXを外します。

付け根のところにあるクリップ1個外すだけで

インテークは外れます。

 

 

 

インテークを外れると点火コイルが出てきます。

 

昔ながらのやり方ですが

エンジンかけながらコイルのカプラーを1個ずつ

外していきます。

 

外してエンジン回転が変化すればコイル(プラグ含め)は

正常かと判断できます。

外してエンジン回転が変化しないのであれば

そこが点火していないと言うことなので

判断できます。

 

昔の車で採用されていたプラグコード式で

端から1個ずつプラグコードを外していって

死んでる気筒を判断する方法と同じです。

 

 

すると

いきなり1気筒目で変化なし。

 

 

一応、他の気筒も試しましたけど

2気筒目と3気筒目は変化ありでした。

 

 

恐らく1気筒目のコイルが逝ってると

思われます('◇')ゞ

 

 

簡易的な判断方法ですが

けっこう確実だったりします。

 

※実際作業された方はわかると思いますが

コイルに大電流が流れておりますので

作業は十分に注意してください。

オイラは特殊な訓練を受けておりますが

真似される方は自己責任でお願いします。

 

 

 

昭和な故障診断でしたが

今では診断機繋いですぐにわかると思います。

 

オイラみたいなアナログ人間は

実際見てみないと信用しないっていうか

なんていうかw

 

一応故障コード拾って確認してみましょう。

 

やっぱりね

 

 

これで確定ですね。

 

 

余談ではありますが

最近のダイハツ車、よくコイル逝きますね。

何かあるのかね??

 

 

 

外しました。

 

 

左から1気筒目、2気筒目、3気筒目となります。

 

コイルは見た目じゃわからんね。

 

プラグは失火していたので

さきっぽが1気筒目だけ黒いですね。

 

 

 

 

 

もしかしたらプラグがダメで失火してる可能性も

あります。

約65,000Km使用ですがイリジウムなので

もう少し持ってほしいところ。

 

これも確認のため。手持ちのプラグに変えて

試してみましたが、やはりコイルが原因で失火しています。

 

プラグは平気ですが

これだけ使っているので一緒に交換します。

 

 

 

 

コイル&プラグ

 

 

先ほども書きましたが

最近のダイハツ車のコイルがよく逝きます。

 

エンジン型式はKFのコイルですね。

 

詳しくはわかりませんが平成20年前後の

KFコイルはあまりダメになるって印象はありません。

 

当店だけかも知れませんが

平成25年以降あたりのKFコイルがよくダメになり

交換しています。

早い方だと4万キロで交換した車両もありましたね。

 

なので当店では交換の際には純正品を

使用せず社外品を使用します。

今回は日立製のコイルを使用します。

 

値段は純正より僅かに安いくらいです。

 

プラグは言うまでもなく安定のNGKです(*^^)v

 

 

 


完成(*'▽')

 

 

コイルとプラグを交換しました。

 

 

バッチリなおりました(*^^)v

 

 

もちろんチェックランプは消えました。

 

エンジンチェックランプ以外に点灯していた

ランプも同時に消えました。

 

要はエンジンチェックランプが点灯すると

セーフモードというか

一時的に他の機能も使えない様になるので

安全機能関係やカメラ関係のチェックランプが

点灯してしまうらしいです。

 

よってエンジン不調が完治し

エンジンチェックランプが消灯すれば

他の機能も復帰するので他のランプも消灯するって

事ですわ。

 

もちろんコンピューター内の故障コード履歴は

消去してあります。

 

 

 

コイルやプラグなどの

電装品はいきなり壊れたりします。

なかには初期症状が出る部品もありますが

大抵突然壊れてしまいます。

 

まぁコイルも消耗品って言えば消耗品ですが

ダイハツさん、ちょいと逝くのが早すぎません?

 

まだコイル交換は簡単に出来るから

いいけど

これは昔みたいに予備コイル車に積んで

乗ってないといけないって事になりそうね。

 

 

もちろんコイル交換は色々なメーカーを

やります。

 

でも最近すごく多いのがダイハツ車ですね。

 

 

コイルの質が落ちたのか

外注コイルメーカーを変えたのか

わかりませんが

これもコストダウンの一環でしょうかね?

 

コイルは消耗品だからしょうがないけど

新車買っても、すぐ壊れるって印象づけになるのが

よくないと思うけどな。

 


コイルも意外と値段するし。

 

 

 

 

プラグコード時代も

けっこうコード交換したけど

コイルになっても基本変わらんね。

 

コイルになった分、高いけどねw

 

 

 

突然壊れたりするけど

2個同時に壊れる事もないと思うので

1気筒死んだくらいなら近距離なら

なんとか走れるから

その間に工場入庫しましょう。

 

あとは素直にレッカー呼びましょうね。

 

 

 

ダイハツ車にお乗りの方、

特にKFエンジンの車両、

よくコイル壊れるので

気を付けてくださいまし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ