JZX100 チェイサー エンジンオイル漏れ修理 | ナルズ工場長の出来事

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皆様(・ω・`*)ノ【。+゜コンニチワ。+】




最近は夜、家に帰ると激しい頭痛と
体がダルくなります。
恐らく花粉のせいかと思いますが
この頃は早寝生活なオイラです(´・ω・`)

早寝したからって早起きする事もなくw
ダルいで寝るとダメなのかもね。






今回の作業はJZX100のオイル漏れ修理です。

先日、エンジンオイル交換の作業中、エレメントを
外そうとしたら気づきました。
 


もれもれ~~~(;´Д`) 



漏れてる場所はオイルエレメントの
取り付けベースあたりから漏れております。

実はけっこう前からここら辺、少しオイルで
濡れてるかな?とは気づいておりました。
オイルエレメントを交換する際にどうしてもオイルが
こぼれてフロントメンバーやエンジンブロック横などを
濡らしてしまいます。
最初はその作業時のオイルの残りかと思ってました。

しかし距離、年数を重ねているうちに
僅かな滲みから漏れへと変化しましたので
今回判明した訳であります。

ちなみに上の画像はオイル交換の際に漏れ発見したけど
部品が無いのでオイルとエレメントを交換して、その日は
お帰りいただいて
部品が揃ったら後日入庫してもらった時の画像であります。

よく見ると交換時からあまり時間は経っていないのに
けっこう漏れてますね。
前回オイル漏れ跡をすごい掃除したのに
すでにいろんなところがオイルでしっとり。
オイルエレメントのところにもオイルの雫があるし
エンジンブロックもシットリしてます。


はっきりバラしてみないと何とも言えませんが
恐らく漏れている原因はエレメントベースの
取付部のOリングでしょう。
そこからの滲みも発見できたし。
 


こっちの方がわかりやすいかな?



ブロックとエレメントベースの間から
滲んでいるのがわかります。

 








原因がわかったところで
作業を進めていきます。


画像を見ていたたければわかりますが
オイルエレメントベースを脱着するには
エレメント、オイルクーラー、オイルプレッシャースイッチ、
アース線、レベルゲージを外さないとベースは
取れてきません。

オイルクーラーとは1Jターボエンジンだと
純正でついていると思います。
オイルエレメントとベースの間にある
オイルブロックみたいなのが純正オイルクーラーです。
クーラントが回っているので2本のホースが
繋がっているところです。


なんとか車上で作業は可能ですが
かなりの狭さなので
なかなかハード作業です。
 



なんとかベースを摘出した後です。
オイルとかで手がベロベロになるんで
途中画像はありません。例によっていきなり
外れております。

画像に写っている丸いオイルブロックみたいなのが
純正オイルクーラーです。
オイルクーラーと聞くと大体ホースがあって
車の前側にコアがあって~って想像しますが
純正のオイルクーラーはエレメントの油路ブロックに
クーラントを回して冷やす構造のものです。

よくFF車オートマミッションについてるオイルクーラーって
あるじゃん?あれと一緒の感じ。
あとワゴンRとかのオイルクーラーもこれと同じ造りやね。


最初はオイルクーラーを車に残して外さない方向で
作業してたのですがOリングがオイルクーラーの
裏側にガッツリくっついていて車上では
とても外すのは困難だったので
結局オイルクーラーも外しました。

オイルクーラーのクーラントホースを
外すのも中々ハードですよw
なんてったって狭いし。
ホースは上側だしw


エアコンレス車なら超ラクショーだと思う。
エアコンコンプレッサーがめっさ邪魔だもんww

 

 

 


外したパーツ


画像には無いですが前記の通り
純正オイルクーラーも外しました。

手前にあるのがベースです。

エレメントが直接ブロックにつくのではなく

オイルエレメント
    ↓
オイルクーラー 
クーラントホース×2
    ↓
   Oリング
    ↓
エレメントベース ←オイルプレッシャーS/W
    ↓
   Oリング
    ↓
エンジンブロック


といった構成になります。
※スマホ等だと図がわかりにくいかも
※構成はツアラーV、1JZターボエンジンのものです。
NAエンジンや別グレードだと違います。


よって交換するOリングも2種類、ガスケットも2種類
あるのです。

あとオイルクーラーのところのOリングから
オイルが漏っていても、その上にある
オイルエレメントまでオイルで濡れると
いった事はちと考えにくいのです。

圧がかかって漏れたオイルならともかく
オイルって滲みや僅かな漏れって
重力に従って下にたれます。

なのでオイルクーラーのOリングから
漏っていてもエレメントがオイルで濡れるって
あまり考えられないのです。
(エレメント自体からの漏れは無いって前提ですよ)

今回のオイル漏れ箇所はエンジンのブロック横で
下から見ないとよく確認できません。
上からだとサージタンクやらスロットルやらで
よく見えません。

なのでベースを外すまでわかりませんでしたが
画像のピンクの矢印があるところに
メクラが2ヶ所あります。
ちょうどブロックの先っぽになります。

その頂点部分に日産車のミッションオイルのドレンボルト
みたいなのが2つあるのです。
そこからも滲みが確認できました。

そのメクラ部は取り付け状態だと
エレメントの位置よりも高い位置にあるので
メクラからのオイル漏れでエレメントを濡らして
いたのでしょう。
バラさないとわからない事ってあるのよね。

※メクラ部の画像無くてスマソ!


メクラ部のドレンは液体ガスケットらしき
物でついているようでした。
一度外し、液体ガスケットを塗りなおして
装着しました。
これでメクラ部からの漏れはなおるはず。

 



後は元に戻して完成。

漏れチェックしましたがバッチリの様です(´∀`)

やっぱりオイル漏れって気になるもんね。


これでお漏らし改善しました(`・∀・)ь

 

 



最初の漏れを発見したのは数年前になります。
やっぱりオイル交換の時だったと思う。

フロントメンバーの左ラックあたりが
オイルで湿っていたのが最初だと思う。

その後も数回オイル交換したのだが
毎回エレメントも必ず交換していたので
作業時のオイルかと思ってた。
でもオイラ、こぼしたオイルとか
結構念入りに拭いたり流したりするのにナー?って
思ってました。

前回発見した時はブロックとケースの間から
はっきりと滲みが確認できたし
アンダーカバーにも漏れ跡あったので
オイル漏れがわかったけど
普通なら見逃しちゃいそうな場所でした。


やっぱりOリングはゴム製品なので
年数で劣化もします。
こういう場所のOリングですのでメーカーも
考えて耐熱や耐久性の高い素材をチョイスして
いるとは思いますけど、所詮ゴムですからね。
1Jエンジン、発熱量もでかいから余計かもしんない。


まぁ定期的に交換するところでもないし
漏れが見つかったら交換って
流れでいいんではないでしょうか。



兎に角
日々の点検やオイル交換時のついでにチェックが
大事なんだぜ。

昔っから1Jエンジンは頑丈って言うけれど
メンテしないなら何のエンジンでも壊れます。
オイラ的には新しいエンジンだと思ってるけど
考えてみたらもう1Jもなかなか古くなって
きたしね。
とっても良い名機ヤマハエンジンなんで
壊さず長く付き合いたいエンジンですわ(´∀`)







それでは
(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪