鳥取県湯梨浜町野花にある「松尾神社」



祭神
  別雷命、大山咋神、木花開耶姫命、素盞鳴命、多紀理毘売命、伊邪那岐神、伊邪那美神、大己貴命、少彦名命、事代主命、思兼神



由緒



  創立年月不詳、当社は羽合の郷光吉村(古名布河)に鎮座せられ、羽合の郷、花見の郷の惣氏神と称し奉祀し来たりしが、年月不詳、洪水のため社殿流れて野花村江渚浜藪と云う所に漂着せられ、茲に光吉村を始め羽合郷氏子一同は社を舁〈かつ〉ぎ奉り、元社地に斎き奉らんとせしも、御神慮を恐〈かしこ〉み其儘〈まま〉社地を開き奉祀せし由、後今の地に遷し奉れりと(此の浜藪の地は当社の御神幸の御旅所と定め、今に関係を絶たず、光吉村に今に松尾屋敷と称する字存せり、是れ元の鎮座地たり、尚当社祭日には松尾大明神と記された幟を建てゝ祭れる習慣羽合の郷に失はざるは、此縁故に依るものにして、何時の頃より氏子分離せしか明らかならざるは甚だ遺憾なり)



当社は往古より南條家崇敬の神社にして、祈願所として永禄5年(1562)11月9日同家元清より社領75万石寄附せらる、



大正11年3月18日 花見村大字野花字向山鎮座無格社向山神社(祭神 素盞鳴尊)合併
大正11年3月20日 同村大字長和田字向山及若宮鎮座無格社長和田神社(祭神 多紀理毘売命)



境内末社田中神社(祭神 思兼神)
           同村大字佐美字瀬戸平鎮座無格社佐美神社(祭神 素盞鳴命)



           同村大字埴見字宮ノ谷鎮座無格社大宮神社(祭神 大己貴命、少彦名命
           同村大字埴見字羽衣石境鎮座無格社高宮神社(祭神 事代主命)



           同村大字羽衣石字権現堂鎮座無格社高山神社(祭神 伊邪那岐神、伊邪那美神、素盞鳴命)
右六神社を合併す。



山城国官幣大社松尾神社古文書正嘉二年十一月伯耆国河村郡同社領境界図中に松尾社の位置現社地に在り。



鎌倉時代、東郷湖周辺は京都・松尾大社の松園だったため、松尾大社領荘園の守護神として、神霊を勧請して創建されたものと推定されています。現在の本殿は、宝永3年(1706)に建てられたもので、室町時代には南条家の祈願所になっており、永禄5年(1562)11月9日、南条元清から社領75石の寄進を受けています。古来より酒造りの神として広く崇拝され、例年12月13日、酒造祭が行われています。


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