伊豆へプチ避難の記録

伊豆へプチ避難の記録

いわきの子供たちが伊豆へプチ避難しました。その経緯と素敵な体験期です。

2011年夏、私たちは伊豆へ短期避難をしました。その記録と思いです。
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私たちが、経験させてもらったこと。

スノーケリング
ドルフィンダイブ
ダイビング船に乗船
遠出して博物館へ
体験ダイビング
漁船でお買いもの
お祭りと花火

他にも他にもたくさん!です。

ほとんどが、普通の旅行では経験できないこと、
まして幼稚園児には縁のないものばかりでした。


それだけではなく、ただ海辺をお散歩しているだけでも、
子供たちはいつもニコニコ、キラキラしていて、まぶしいくらいでした。

小さい子供たちにもわかるんです!

今、自分たちが特別な体験をしているということ。

特別につらい状況にいるけれど、
おかげで特別に素敵な思いをかけてもらっていること。

それが、どんなに幸せかということ。

それを証拠に、7か月以上たった今でも、
何かにつけて、「親分」が出てきます。

小さい子にとって、7か月は遠い思い出のはず。
行ったこと自体を忘れていてもおかしくないのに、
いろんなことをずっと覚えていて、繰り返し話しています。
3歳の子でも、ちゃんと覚えています。



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いわきにはたくさんの専門家の先生が来て、講演をして行かれます。
「このぐらいの放射線は大丈夫」という人もいれば、
「本当は、福島県全域で避難してほしい」という人もいます。


どうすればよかったのか、それは何十年後にしか分かりません。

でも、今わかっているのは、
この大人たちの不安が何より子供たちにとってストレスであること。
子供たちにはその年齢それぞれに経験すべきことがあること。

そして、日頃低線量被ばくしている子供たちには、
長期のお休みなどを利用して、汚染されていない地域に行くこと。
代謝のいい子供たちは1週間でも効果があるのだそうです。



でも。


今は福島県の方針で「短期避難は県内で」ということで、
県外での公的な支援での短期避難は難しくなってしまいました。

しかも、「短期避難は県内で」と言っていた県の支援も、この3月で終了だそうです。


去年は公的な支援もたくさんあったけれど、
年齢制限があったり、支援に条件がありすぎたり、
応募者が多くてあまりに狭き門だったりと、なかなかあてはまりませんでした。

内容も、結局は机上で考えたものなのか、
子供が本当に喜ぶものはそんなに大げさじゃなくてもいいのにと思うものが多かった。




「親分」のような形の支援があっちでもこっちでも生まれてくれたらと思います。


本当に子供たちの笑顔を取り戻したいと思ってくれる人たちだからこそ。


放射能被害は、ずっとずっと続いていくものだから。
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みんな、長く電車に乗るのは初めて。
眠る暇もなく、テンション伊豆へプチ避難の記録-tera_emoji_1002_046.gif
 
お昼過ぎには伊豆到着。
さっそく、伊豆高原駅の足湯に足をつけます。
 
今は、こんなことすらさせてあげられない所にいるんだなあと実感。
 
お世話になるのは、私が20代のアホみたいに海に通っていた頃のダイビングの師匠。

私は、当時「おやぢ」と呼んでいましたが、子供たちには何て呼ばせようかしら・・・と思案。

そういえば、最終的な修行時代、「親分」と呼んでいたことを思い出し、そう呼んでもらうことに(笑)

即、何の違和感もない「親分」が誕生いたしました(笑)
 
ダイブ&ハウス富戸の目の前には、小さい公園。
普段遊んでいた公園とは比べられない小ささなのに、2才から9才まで7人の子供たちの目がキラキララブラブ!
 
それだけでも来てよかったと涙がこみあげます。
いわきは、避難指定の区域でもないし、
福島県内でもさほど放射線量の高い地域でもありません。

でも、実際には公園で遊んでいる子供は少ないし、
小学校の体育は体育館で、幼稚園でも外遊びはしません。
登下校にはマスクをして、遊ぶのは室内ばかり。

子供たちのストレスは、見ていてかわいそうなほど。

うちの子供たちも、いつもならゴールデンウィークには真っ黒になっているくらい、
外遊びが大好きですが、今年はまだ真っ白なまんまです。

2歳の次女は、外でかけっこができないせいか、
いまだ赤ちゃん歩きが抜けません。


そして、


ストレスは子供だけではありません。

放射線は眼に見えません。被害の程度も。

そのために、
「政府が大丈夫と言ってるんだから大丈夫」
と思い、外遊びも食べ物も洗濯物を外に干すこともなんら気にしない人もいれば、

「政府の言うことはまったく信用しない」
と決めて、いわきから遠く離れたところまで避難している人もいます。

その両端の間にもさまざまな局面で、いろいろ考え方が違います。
それは学校や地域などのコミュニティだけではなく、
家族や夫婦の間にもいろいろな摩擦を引き起こします。

そして、その狭間で子供をどう守ればいいのか、悩むのはたいていが母親です。

「これくらい大丈夫だ!」と家庭菜園の野菜を食べさせるおばあちゃん。

「そんなに神経質になったらかえって子供がかわいそうだ」と、言うだんなさん。

「こんなところにいないで避難すればいいのに」という周囲の目。
「大丈夫なんだから、もっと外に出せばいいのに」という周囲の目。


もちろん、他地域からの差別的な扱いに傷ついた人もすくなくありません。

普段の生活も、食材から水から何もかもに気を使うため、生活費も格段に増えてしまいました。
そして、それは今年だけではなくずっと続くのです。


私たち母親は、それらすべてを対処するなかで、
とてもとても疲れています。

いっそ、「ここにはもう住めない」と言われた方が…、
とは言えないけれど、
地域ごとに直面する問題も違うだろうと思います。


そんな状況を背景に、
「せめて子供たちに、少しでも外で遊ばせてやろうビックリマーク

と、今回のプチ避難の計画が始まったのです。



他2人のお母さんと打ち合わせを重ね、
・お金をかけない遊びを中心に。
・食事は自炊メインで、安売り店で仕入れて持っていく。
ことを決め、

家にある調味料なんかもいろいろ持って行くことにしました。
一方的に断ってきた伊豆高原のペンション。
その後あちこちに働きかけてみたものの、もう無理そうでした。

私としても、いまさらもうお世話になるのも嫌だし・・・。


で、伊豆高原に泊まったとしたら、シュノーケリング機材を貸してもらう予定だった、
「ダイブ&ハウス富戸」というところにメール。

私が若かりし頃のダイビングの師匠(おやぢ)が、ダイビングや宿泊を提供しています。


「伊豆行きがダメになったよ。ペンションが断ってきた(泣)」

「んじゃ、うち来れば?」

「ホント?いいの?10人だよ?全然ダイバーじゃないよ?」

「何とかなるんじゃない?」



・・・ということで、

あっさり、宿泊場所が決まってしまいました(汗)

どこから補助が出るわけでもないのに、即答してくれたおやぢに感謝です。

宿泊は無料、食事は実費を割りかんということでお世話になることにしました。


7月の25日~8月1日までの7泊8日、3家族(大人3人、子供7人)女子ばっかり10人旅です。

先日、日記に書いた伊豆高原のペンションですが、ダメになりました。
金曜日に突然電話で、
「補助がでないことになったので、キャンセル」

と一方的に断ってきました。


もちろん、あーそうですか、と引き下がるわけもなく、
きちんとした説明を求めましたが、ペンションの人もしどろもどろ。
よくご存じないよう。

もともと、伊豆高原観光事業協会という所が窓口になっていて、
そこから、人数などの条件にあうペンションを紹介するシステムだったのですが、

そこがお金をだすわけではなく、「災害救助法」に基づき国の補助が出るはずだったようです。
それがなぜ打ち切られるのか、納得行かないでしょ!

もう、電車の切符も手配済みだし、子供たちはそれはそれは楽しみにしているし、
今からじゃもうほとんどこういったのは残ってないし。

事情が分かる人はだれなのか聞いたところ、
静岡県の災害避難者対策本部というところでした。


さっそく電話。


そこでの内容は…、


・災害救助法では最初から、夏休みだけの避難は認めていない。
・その旨、伊豆高原観光事業協会には、 再三伝えて、
 ネットで広く勧誘することをやめるように言っていた。
・しかし、サイトを閉じたようにみせかけて、ツイッターで募集するなど悪質。
・昨日、伊東市の担当と伊豆高原事業協会の事務方とペンションのオーナーを交えて、
 話し合いをした。
・行政としては、法律にのっとったものにしか補助は出ない。
・後は、ペンションが自腹を切るのか、寄付を募るのか、キャンセルするのかを選ぶしかない。
・結局、補助金目当てで空室を埋めようとしたとしか思えない。
・こちらとしては、大変なイメージダウンだがきちんと管理できなかったので甘んじて受ける。
・行政側からは、観光事業協会で責任持って被災者には連絡するように言ったが、
 立場の弱いペンションさんにいやな役割をさせている。


と言う話。まぁ、なんとももっともらしい話ではあったんだけど、
「じゃあ、実際にもう行くためにお金を使っている私たちへの責任はだれが取るのか」
と聞くと、しどろもどろ。もちろん、県ではない!と言うだけ。

で、次の日、伊豆高原観光事業協会に電話。


そこでは、


・こちらでは、個々の事例についていちいち伊東市に確認して、OKが出た人だけを泊めていた。
・7月10日に当分期間延長という話が来て、翌11日には中止になった。
・確かに、県からは「サイトでの表現が悪い」とかいろいろ言われたけど、その都度対応していた。
・こちらはお客さんを断っても今年は被災者を受け入れるつもりでいた。空室だからではない。
・自分たちが勝手に泊めても、補助が下りなければ自腹になってしまうので、
 勝手にできるわけがない。
・災害救助法の適用を初期の「被災者の避難受け入れ」という段階からひとつ進んで、
 「仮設住宅等での自立応援」という段階になったので、
 避難者の受け入れ自体を全体的に中止する方向…これは福島県の要請のようだ。


こちらももっともらしいお話。
ま、こっちはこういったもめごとには素人さんでしょうから、話がくどくて大変だったけど(笑)

そして、どうも見えてきたのは、黒幕は…福島県??

もともと、県の予算を使って、子供たちをのびのびさせよう!という企画があって、
それは猪苗代や磐梯高原など県内施設のみ。

最近は、山形に避難している南相馬市の人に、
郡山の仮設住宅に入るように説得しているらしい。(南相馬より線量高いのに!)


要するに、お金が県外に落ちる(国の補助であっても)のは許さないということのようです。
だから、災害救助法の段階を次に進めて、無理やり県内にとどめる作戦。


信じられません。

まさに、後ろから刺された思いです。


こんなの黙っていられない!