2009年6月ごろにマウスピースが完成。


最初のうちは息苦しさと顎の違和感&疲れで明け方に知らぬ間に外してしまうこともありましたが、そのうち目覚めるときまで装着し続けることもできるようになりました。

マウスピースはとり回しが楽で、軽く歯ブラシで洗浄した後、入れ歯洗浄剤で消毒するだけでよいものです。


そしてマウスピースに慣れてきた頃合を見計らってPSG(宿泊検査)を9月2日に行いました。

ただ術後1年近くたつのに傷口から鼻血が毎日のように出るので、宿泊検査時に先生に相談したところ、簡単な縫合?処理をしてくれました。半田ごてのようなもので傷口を焼き付けてくれました。もちろん瞬間的な痛みはありましたが、なんとこの数秒の治療で鼻血は完璧にとまりました。早くやってもらえば1年も鼻血に悩まなかったと後悔しました。


そして宿泊検査をマウスピース装着の状態で行いました。寝つきもよく10時から6時まで熟睡できたようです。


そして10月13日にPSG判定です。


驚きの数値が出ました。無呼吸低呼吸指数が31だったものが2.8まで改善。閉塞型無呼吸が当初64だったものがなんとゼロ。低呼吸135が20と正常範囲値になっていました。


就寝中の寝返りも一回もなく、いびきもなくなりました。まあマウスピースしてますからいびきは出ないんですけれど。無呼吸による覚醒もほぼなくなりました。熟睡の時間も長くなりました。


ということで、手術による気道確保とマウスピースによる閉口により、「無呼吸症候群」は抑止することができたということです。


これでめでたくチョキ治療完了となりました。


鼻血止の治療により、かさぶたがなくなり、術後よりも鼻の通りはよく感じます。日中も口を閉じていても鼻呼吸が楽にできるようになりました。就寝時のマウスピースのみが面倒ですが、それ以外を考えれば呼吸が楽にできるようになって生活が楽になったと思います。あとは今度の春に花粉症の症状が出るかが気になりますが、今年の場合は、点媚薬で症状はまったくなかったといっていいかと思います。


総括的に、期間は2008年5月から2009年10月と約1年半。その間の通院は20回行かないぐらい?入院は9日間。費用は手術に25万円(これは生命保険でほぼカバー)とPSG判定3回(各1.5万円)、マウスピース作成費用に1万円?と通院費用計2-3万円といったところでしょうか?やはり時間的余裕と何らかの金銭的補償がないときついですね。


結論から言うと、僕の場合は鼻の通りの悪さによる気道確保の問題と顎の形が小さいため、舌が気道を塞いでしまう2つの要因を処置する必要があったので、このような治療になりました。幸い生まれつき体脂肪率10%程度と肥満体型でないため、ダイエットや呼吸補助の機械の導入などの治療メニューがなかったので、外科的に措置が終えて楽であったと思います。


ひとつ言っておきたい事として、通勤電車での30分間の居眠りはまったく変わらず、座ると習慣的に熟睡してしまいます。座れる時間に乗らなければもちろん起きていられると思いますが…(;^_^A


10月以降、痰のからみ、左鼻からの出血が一進一退でしたが、担当の先生に12月に検診に行ったところ、12月に術後のPSG検査は受けたほうがいいということであったので、クリスマスイブまで予約いっぱいたったので、26日の夜の予約を取りました。願わくは1万5千円ほどの検診料が無駄にならないようにと、それから数週間なるべく「かー」と痰を強く切らないことと、鼻をいじらないようにしました。


するとPSG検査の日の段階ではある程度のどの具合もよくなってきたので、検査結果もよく出るのではという期待で前回同様の宿泊検査を行いました。2回目となると、器具装着の違和感にもなれ、9時半ごろ早めの就寝となりました。


さてPSG検診の結果は1月21日となり、その間香港への海外出張などしているうちに、乾燥した冷たい外気に触れるせいか、左鼻の通りがよくなってきて、同時に痰がからむこともなくなりました。もちろん左鼻の内部のナンコツがせり出している違和感はなくなりませんが、鼻くそもたまらず、ハナジもでなくなり、鼻呼吸の障害はまったく感じなくなりました。家内いわく、いびきをかくときは大きい音がするけど、かかない日もあるということでした。無呼吸かどうかは判断不可能ですが、自分でも就寝時の鼻呼吸の感じがよくなっているので改善している自覚症状はあります。ただやはり横になれば(先生曰く、健全者でもある)すこし鼻呼吸の抵抗は(鼻の内部の肉が重力でたれる?ような)若干ながらあります。


さて、PSGの判定結果はいかに?


1.無呼吸状態の回数が格段に少なくなっている。

2.右鼻、左鼻の壁が薄くなり、呼吸確保しやすくなっている。のどの内部側面もしかり。

3.いびきはかくのは閉塞状態から半閉塞状態になっている証拠。呼吸が止まっているときはいびきはかいていないのだから。

4.鼻血が左から出るのは、当然であるのは、右鼻の開腔は左鼻を切開したのだからということ。なーるほど、その説明は受けていなかったから、これで安心。


さて、何の数値かメモを取りわすれたが、たぶん一時間?の無呼吸の回数?が20以下であれば許容範囲ということで、自分の場合は術前31あったのが、術後25.3まで減っているということで、今後の方針は、2つあるといわれました。


1つはCPAP。しかしこれは一旦始めると基本的に一生世話になるので優先順位は落ち、2つ目のマウスピース(制作費2万円くらい)による気道確保ということになった。オーダーメイドのマウスピースなので、その病院の口腔外科の先生に作成してもらうのだが、これまた順番待ちで製作にたぶん2-3週間。待ちに1ヶ月ということで、これまた装着は春先になる予定です。


マウスピースをつけることで、アントニオ猪木状態で下あごをせり出して気道確保するという理屈であるが、マウスピースを装着感をその人に合わせるところが、広くネットなどで売られている市販品との違いであります。

換気のために、左の鼻をお掃除するため、ほじほじしたら、鼻血が出てしまった。その日以来時々何もしていないのにハナジがタラーと左からたれてくることがありました。こりゃいかんと大人しくしていたけど、時々また左の鼻がつまります。スプレーを打つと少しいいので、そうしたいのだけどもうスプレーもなくなってしまった。


来週の外来診察で処方してもらおう。年末の宿泊検査までにはスースーにしておかなくちゃ。