ナナ  かりゆし58

道草食っていこう 1つ大事な話がある

ポケットの奥に忍ばせた小さな箱の中で光る永久の誓い

君と出会ったのは ひどく蒸し暑かった夏の日

8月の風に揺れてたき見の長い髪と よく笑う大きな目

付き合い始めた頃は 笑えるくらいに金がなくて

デートはいつもコンビニの駐車場

ばくが吹かしたタバコの煙が 空に消えていくのを

眺めて君は『綺麗だね』って呟いた

★ナナ 気付いたよ 大切な人はこんなにも近くにいるんだね

ナナ 君だけさ 他にはなにもいらないよ 君がそばにいれば

薄っぺらなサイフに君の写真 時々眺めてニヤついてる

すべてをかけてでも守るべきものを見つけたよ★

積み重ねた日々 時にすれ違い傷つけあった

素直になれずに 君を何度も泣かせてしまったね

本当にごめんよ

些細なことがきっかけで ケンカした後にはいつも

意地っ張りなぼくの背中を君が

つついて「まだ怒っているの?」って笑うから

ぼくもつられて一緒に笑ってしまったね ナナ

君の作ってくれる料理の味も それを向かい合って食べる君の顔も

その後で寝そべって ドラマを見ながらダラダラ過ごしてる時間も

仲直りのしるしの抱擁も 君のハニカミ笑いも 寝ぼけ顔も

すべて愛しい もう迷わない

誰よりも幸せにしてみせる

ただ君だけを

★ナナ 愛してる これから続いていく日々を僕と分け合ってくれないか

ナナ いつまでも 僕らはずっと変わらずに手を繋いでいよう

その時も 2人の左手薬指に光る永久の誓い

受け取ってくれないか この指輪を この愛を★

寄り添って並んだ 水色とピンクの歯ブラシ

おはようもお休みも 君のそばでずっとずっと