『深度』
深さを表すもの
苦しみ、悲しみ、痛み、ドツボにはまる
こういったものたちにも
《なんでこんな目に?》
《もう無理だよ…》
《ここまで墜ちれるものなのか?》
《神も仏もないね》
《人生終わったな…》
一筋の日の光も届かない
本当の闇の暗闇の世界で
まわりに一匹の生物も棲息してなく
強過ぎる、世と自の水圧に
存在意義の形態が潰れそう
《なんでこんな目に?》
《もう無理だよ…》
《ここまで墜ちれるものなのか?》
《神も仏もないね》
《人生終わったな…》
しかし深度が深いということは
『根っこが深い』と想いたい。
引きこもる前、林業に就いていました。
木を相手にする仕事です
土壌の関係で『根が浅い』と
ちょっとした雨風で倒れてしまう。
根っこが
【深ければ深いほど倒れない】
《生き難かった》
《苦しかった》
《痛かった》
《未来なんて無かった》
《絶望しかなかった》
深海に怖ろしく深い、根を張った。
だからこそ『倒れない』
安定するための深さなんだ。
この深さじゃないと
出会えなかった生物たちがいます
これから立ち続けるために
必要な『深さ』だったのかもしれません。
耐え難い、風雨に晒され続けて
耐え切れずに
根こそぎに持っていかれたはずが
深く張った根のお陰か
根こそぎにはならなかった
年輪だけは大層だった地上の木が
裂け目露わに横たわっている
何すれどそれは
再びに立つことはない
地上の息の根は止められたか
地上の息の根は止められても
深く張った根のお陰か
根こそぎにはならず
地下深い深海の「根の息」静かに
静かすぎて
まわりの生き物たちが
気付かぬくらいの呼吸であっても
小さくも芽吹け
ひとつ数え、ふたつ数え、みっつ数えても
気遠くのゆっくりでも
小さくも芽吹け
まわりの成長しきった大木を
再びに目の当たりにする日々が控える
高みからの視線に怯えるが待つ
芽吹く怖さに
息が詰まる
根こそがれなかった「根」
その幸運
その記憶
そのまわりの微生物たちの息や声
その深さゆえにあるもの
小さくも芽吹く
今度は折れない柔らかい。
※うーん(*_*)…月1の恒例行事がやって来そうじゃ…