前に私がいた診療所の先生は何でも屋さんでした。内科の看板を掲げながら物療も整形外科並みに置いてあって、膝関節の水を抜くこともやっていた。
心臓循環器専門医であり、膠原病リウマチ専門医でもあり。
その次の先生は世代から専門を意識する先生だけど、守備範囲広く血液免疫内分泌代謝系の専門の先生。けど消化器も呼吸器も立派にみられます。
呼吸器ではその二人の先生の頃はアドエアというステロイドとメプチンの合剤の吸入器が登場する前で、かなり喘息の発作のケアが多かったです。
高校生の准看学生のころには住み込みでクリニックの当直室にいましたので、電話があれば対応をしていました。
よる、当直のようなしっかりした雇用形態ではく、毎日1週間交代で先輩とよる寝てても飛び起きて電話に出ての応対。状況によっては先生を起こして夜間診療の準備になります。
喘息の出現する時間帯が大体夜中から明け方なので、遠慮して結構我慢してから問い合わせてくることが多いので、そのぶん重責発作となりやすいです。
酸素や吸入器、点滴を施し、発作が治るころには朝です。
1時間も寝てない状態で朝の診療所の支度を終えて学校へ自転車飛ばして行くなんてことも何度もありました。
そのアドエアが登場してからは驚くほどこの処置が減りました。激減です。
よく効きますし必ず服用を守って欲しいですし途中で勝手にやめないでくださいね。
口の中の細菌のバランスを崩さないためによくうがいもしていて欲しいです。
重責発作といえば、ひとり、ARDSに陥った人がいました。
急性呼吸窮迫症候群の略。
酸素投与の開始時間より1時間経過しても酸素飽和度は上がるどころか下がる兆候と呼吸が浅くパニックになる寸前になり、口唇チアノーゼも。点滴も効果をなしてない。
もしかしたら肺水腫を起こしているかもしれないということで救急搬送となりました。
三次救急対応病院の先生に呼吸器科のスペシャリストがおられたので先生が名指しで電話を繋いでもらって、救急対応の適切なリレーが成立し、無事助かったそうです。
婚約者からの報告で無事式も挙げられましたと。
嬉しい報告😃やっててよかった!
嬉しい出来事に出会うとまた次の馬力になります。