冷泉悠のブログ

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夜空から落ちてくる雨は、容子の孤独を溶かすような毒を持った雨だ。ひとたび心に染み込んだ雨は幾つもの川となり、容子の身体ごと静かな夜の海に流そうとする。

容子は流行らないと言っても一部の人からは重宝されているバーを開けている。表通りから一筋西に入ると途端に静かになるこの界隈は、夜のある時間を過ぎると少し俯いた男と短い髪で闊達な女達で混雑する。
長年経営していた叔母が田舎の家に越したところを譲り受けた。一枚板のカウンターとシングルモルトを主に置いたバーはカクテルや食事ができる事も無いのに流行っていた。