令和7年最初のはれほぐ琵琶の会は、2月14日(土)14:00-です。皆さまのご参加お待ちしております🔆
🔸春の宴
『源氏物語』第24帖「胡蝶」の春の宴は、物語の中でも最も色彩豊かで、極楽浄土を現世に現したかのような壮麗な情景が描かれています。
源氏36歳の春、彼の築いた邸宅、六条院・春の町の広大な池には、「龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)」の二艘の舟が浮かんでいます。舟には、唐風の装束をまとった童子たちが乗り込み、楫をゆったりと動かしています。
水面に映る新緑と、色とりどりの衣装が波に揺らめく様子は、まるで絵巻物が動き出したかのような美しさです。
庭に咲き誇る山吹が水辺に映り込み、風が吹くたびに花びらが水面に散りかかる様子は、この世のものとは思えない風情を醸し出しています。
日が暮れ始めると、庭園には篝火(かがりび)が焚かれ、夜の宴へと移り変わります。酔いしれた公卿たちの声、豪華な装束から漂う薫香の香り、そして池に映る月。
六条院はこの時、光源氏の権力の絶頂と、目に見える形での「理想郷」を象徴する、幻想的な空間となりました。
琵琶歌・春の宴では、平安絵巻さながらの宴の様子を奏で歌います。
🔸扇の的
寿永4年3月22日、讃岐国屋島では、義経の奇襲によって海に逃れた平家の船団と、浜にいる源氏軍との戦いが行われていました。
そんな中、日暮れ時に平家方から一艘の小舟が近づいてきます。舟の上には美しく装った女房が立っており、竿の先に赤地に金の日の丸の扇を立てて、源氏方に「これを射てみよ」と挑発します。
源義経の命を受けた若武者・那須与一は、失敗すれば自害するという極限の重圧の中、馬を海へと進めます。強風に煽られ、扇が激しく揺れ動く困難な状況でしたが、与一が神仏に祈りを込めて放った矢は、見事に扇の要を射抜きました。
空に舞い上がり、海へ落ちゆく扇の美しさに、敵味方の両軍から大きな喝采が沸き起こります。
琵琶歌・扇の的では、与一が扇の的を射抜くまでの様子を臨場感たっぷりに描きます。
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