お立ち寄りありがとうございますニコニコ

 

 

大河ドラマに触発されて本棚から源氏物語(田辺聖子訳)を

 

引っ張り出して久々に読みました。

 

まぁ光源氏って「さびしんぼうで責任感のあるやりち〇」かな。

 

若い時に読んだ印象と今では全然違ったのも面白いね。

 

 

そして藤原道長の事も知りたくなりました。


恥ずかしながらこの時代や和歌、古典が

苦手なんですが面白く読めました。

 

上下巻あります。文字が割と大きくて読みやすいのが助かる。

 

平安時代って面白い。1000年以上経ってるのに貴族たちのやってることは

 

今の政治とそっくり。派閥の中の駆け引きそのもの。

 

治世者は国民ではなく権力闘争に明け暮れていてあわよくば我が子を

 

いい地位に滑り込ませたい。こっそり息子を秘書にしたり

 

地盤を継がせたりと政治家があくせくしてる様子が似ている。

 

 

永井先生の文章が読みやすくて助かったけど、なんせ藤原姓が多くて

 

こんがらがって来たわ。親切に親族関係図を所々に載せてくれてる

 

のに「兼」「家」「道」「隆」が多いので混乱したよ。

 

ドラマの配役を思い出しながら頑張った。(配役ピッタリね)

 

その上、身内で結婚するからややこしい。

 

驚いたのは甥と叔母の結婚ね。それでなくても従兄妹で結婚してるのに

 

大丈夫なんかな?ハプスブルク家みたいにならなくてよかった。

 

 

 

印象に残ったのは倫子(りんし)。道長の妻として子達の母として

 

朗らかに頑張るのよね。42歳で出産には驚いた。

 

明子女王との間に生まれた長男の出家に落ち込む道長パパの場面は

 

親としての悩みっぷりに共感できた。

 

あとは道隆の息子隆家。大宰府で刀伊を迎え撃った貴族らしくない人。

 

 

 

 

この時代、天然痘や流行り病にはご祈祷。死体は道端や川に廃棄。

 

死体で川がせき止められて棒で突いて流したとか酷い有様。

 

不衛生極まりない。犬と烏に処理させたりしてたのね。

 

火葬っていつごろからなのかしらね?

 

そうそう内裏の火事も悩みの種。なんせ大邸宅だから焼失したら

 

再建も大変。花山法皇の住まいが焼けた時の逸話が悲しかった。

 

冷泉パパの奇行を人から隠そうとした花山法皇。

 

 

平安時代、庶民は辛かったかもしれないけれど大きな戦もなく

 

女性が物語を書けたって凄いなぁと思える。

 

表向きは男の権力争いだけどその実、裏では女性が結構

 

牛耳ってたところも面白かった。(詮子姉さん強いわ~)

 

 

実際どんな暮らしをしてたのかな?色々と想像しながら

 

読んで楽しかった。

 

大河ドラマも着物や所作が美しくて楽しんでます。

 

 

ここまで読んでくださりありがとうございます新月