中東呼吸器症候群MERS-Co V 2015 | 奈良西部病院のブログ

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中東呼吸器症候群MERS-Co V 2015


平成27年6月3日



既に各紙によって報道されているがお隣の韓国で指定感染症である中東呼吸器症候群MERS患者が発生している。また中国へ患者が移動したとの事。

今後の動向に注視する必要があろう。

しかしながら現在の所、韓国政府の発表では感染者および接触者は全員把握されており14日間の追跡・隔離によって問題はこれ以上拡大しないかもしれない。

以下のFORTHのHPを参照ありたい。

http://www.forth.go.jp/topics/2015/06020950.html

注意喚起に関して中東においては以下のHPを参照ありたい。

http://www.forth.go.jp/news/2015/02021049.html

MERSファクトシートは以下のHPを参照の事。

http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2015/06011433.html

英語版はWHOのHPを参照の事。

http://www.who.int/mediacentre/factsheets/mers-cov/en/

WHOはすべての加盟国に重症急性呼吸器感染症SARIのサーベイランスを継続し通常と異なる傾向がみられた場合には慎重に検討するよう推奨している。

医療施設に置いて医療従事者はすべての患者に標準予防策を実施する事が肝要である。

飛沫予防策や接触予防策も必要である。

エアロゾルが発生するような場合は空気予防策も必要である。

ラクダとの濃厚接触や生ミルクの飲用は避けるべきである。

なおWHOは特別なスクリーニングや渡航制限等は推奨していない。

またMERSに関しては国立感染症研究所のHPを参照されたい。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/alphabet/mers/2186-idsc/2686-mers.html

(了)文責:古閑比斗志