結構前のことですが、
アメリカのナイト財団(Knight Foundation)のサイトに、
「Perceived accuracy and bias in the news media」
という記事がありました。
「ニュースメディアにおける認識の正確さと偏向」とかそんな感じの意味です。
アメリカで世論調査などを手がけるGallup社とナイト財団の2017年の調査では、アメリカ人はニュースメディアを民主主義の主要な担い手であるとしつつも、上手に演じることはできていない、と考えているとのことです。
また、今のアメリカ人は、ニュースには偏向があることを以前よりもはっきりと認識している、と。
2018年の春に行われたGallup社の調査では、アメリカの成人が、報道には偏向があると信じていることがどれだけ一般的になっているのか、また、彼らは報道の偏向と、報道の不正確さの区別をつけられているか、についての評価が行われました。
加えて、アメリカ人が偏向や不正確な報道が成された場合にどう反応するかを調査し、それが彼らが支持する、または反対する集団や個人に関する報道によりでた反応なのかどうかを探ろうとしました。
得られた主な調査結果は、以下のようなものだったそうです。
・アメリカ人の62%が、テレビや新聞、ラジオに偏向がみられると考えており、ソーシャルメディアで得られるニュースはさらにその傾向が強く、80%の報道には偏向があると考えている。
・アメリカ人は、ニュースの大部分が正確であると考える傾向にある。 けれど、まだかなりの部分、44%は不正確なものだと考えている。ソーシャルメディアのニュースはその64%が不正確なものだ、と考えている。
・8割以上のアメリカ人が、偏向報道に対して怒り、悩まされている。
それよりも少し多い、9割以上のアメリカ人が、不正確な報道に怒り、悩まされている。
・さまざまな報道機関を格付けする際に、アメリカ人は報道の偏向性と不正確さの区別をほとんどつけていない。概して、偏向していると思う報道に対しては不正確だと捉え、公平な報道だと思うものを同時に正確な報道だと考えている。
・共和党支持者と民主党支持者で、それぞれ偏向性を感じる報道機関が異なっている。
特にその差は、Fox News、Breitbart News、CNN、MSNBCで顕著である。
この記事の結びとして、報道に偏向性や不正確を感じるのは、それを受け取る側が、その情報源に含まれるイデオロギーの傾向に賛同できるかどうかによる、としています。
そしてどちらかというと、「反対側の」イデオロギーからの報道に対して、偏向性や不正確さ、の感覚に大きく影響をうける、とも。
考えてみれば当然のことですが、実際に調査を行い、これだけのアメリカ人が「報道の偏向、不正確さ」を認識していることを数字で示したのは価値があることだと思います。
でも、これは同じアメリカの中での「共和党派」、「民主党派」と分けた場合の話。
では、さらに偏向の距離感をはなしてみたらどうでしょう。
たとえば、イデオロギーの大きく異なる、別の国から見た場合の報道は。
試しに、次回、同じ事件をアメリカ側から報道した場合、中国側から報道した場合でどう異なるのか、を比較してみたいと思います。