「売れる文章づくりの専門家」の
奈良みつのりです。
家の近くのファーストフード店で
こんな張り紙を目にします。
今日は設備点検のため、
21:30の閉店とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、
ご了承ください。
一見、普通の文章ですね。
でも、私はこの張り紙を見ると、
妙な違和感を覚えてしまいます。
みなさんはいかがでしょうか?
「何か引っ掛けがあるのでは?」 と
思わせてしまったらごめんなさい。
上でも述べた通り、普通の文章なんです。
ただし、
何回も見ると印象が変わってきます。
実はこの張り紙、数カ月間に渡り、
週に2~3回、掲載されているんです!
(細かい時間帯の違いはありますが)
最初は親切だなぁと感じていたのですが、
とあるタイミングから
・設備点検しすぎじゃない?
・なんで直さないの?
・本当の理由を知りたい…
というような疑問が湧き出てきました。
同時に火を取り扱うお店で
頻繁に設備点検するって本当に大丈夫?
というような不安も。
私の受け止め方が
ひねくれているのかもしれませんが、
同じ表現を使い続けることにより、
お店の評判を下げてしまう危険があるのです。
ネット上でも同様です。
「期間限定、今だけ○○円(△名まで)」
のような表現をよく目にします。
緊急性・限定性を訴え、サイト訪問者に
購買を促すという意図はわかるのですが、
1週間後、1カ月後に訪問しても同じ表現が
表示されるサイトもパラパラと…
期間限定はいつか終わるのかもしれませんが、
私はダマされた気分になり、
その会社への信頼は急降下してしまいます。
(景品表示法違反の可能性も高いです)
一回しか買わないような商品・サービスならまだしも、
継続購買が前提になっているものを取り扱うなら
購入済のお客様に対する印象も考えながら、
文章を作る必要があります。
お客様との長期的な信頼関係を重視することで
何度も商品・サービスを買ってもらえるようになります。
今回の記事を読み、
ギクッとした方はぜひ、既存の表現を見直し、
何度見られてもおかしくない表現にしてくださいね。
その際、ご自身だけではなく、
周りの方にフィードバックをもらうことをおススメします。
あなたにはない視点で改善案が手に入るはずです。


