この河童伝説


永きの沈黙を破り、ついに4回目の執筆


だが、この#4が最終回になってしまうとは…


著者である私も残念でならない


理由は1つ

この河童伝説で数々の名シーンを彩ってきた、あの杉村(37)が東京を去ってしまうからだ

今後、彼無しに河童伝説を語ることなど出来ない


河童伝説の歴史は、すなわち杉村の歴史と言ってしまっていいだろう


杉村が去りし東京に、河童の匂いは漂わない

杉村が去りし東京に、河童からの招待状は届かない



杉村よ
君が東京で残してきた功績は数多い

俺も杉村から数々のモノをもらったよな


ヲタクという素晴らしい世界

恋する心

そして友情


杉村の全てが俺の宝物だ


しかし何より大切にしたもの、
それはお前の言葉だ


「モスコミュール」

「悪くないね」

「狂おしく散れ」

「姉さん!」

「ポーチドエッグ」


一つ一つが名言だった




そして最後に、


俺は気付いていたんだよ、お前が河童だったってことは

出会ったときからさ


あの生臭さ、完全にお前から出ていたからね

すぐに河童だと気付いたよ


水が合わないから東京を去るという理由だっ

業務用の電子レンジはボタンが沢山ありすぎてよく分からん


仕事中、そんな数々あるボタンと格闘していると、横から現地中国人が現れ
中国語で

「お前アホか!」


と言われた


言葉は解らずとも、そんなのはニュアンスで解る


それを聞き流すと、更に現地語でまくし立てきたので俺も少々態度に表してしまった

大人気ない…


そして中国人は無言でその場を離れていった…


仲間を連れてくるのか!?

殺られるのか、俺

異国の地で散りゆくさだめか…


後ろから気配を感じる


…終わりだ


そっと振り返ると、中国人がお茶を持って立っていた



「ノンデクダサイ」



悪くないね



しかし、そんな茶ごときで誤魔化される俺ではないわ!

だから言ってやったよ



「しぇいしぇい」



その後の中国人は別人だった


「タバコ吸ってきて下さい」


俺は言う



「しぇいしぇい」



別にお前たちを認めたわけじゃないんだからねビックリマーク

中国より帰還





前後左右から飛び交う中国語、


いや、騒音


それ、苦痛




中国語を話せない俺は黙々と作業をこなしていく以外にすることがない


しかし、無口で寡黙な俺にはピッタリな職場かもしれないな



こんなウソもつきたくなるわ!




帰りの電車内で、オッサン連中が大きな声で騒いでいたが、

それを聞いて


日本語だ!


と安心してしまう俺がいた



今日1日耐えられたのは、本当に仲間達のおかげだ!


応援 労いメールありがとうございました!


また明日も頑張れそうだ!




万博ばんざい

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