明日のセットリストを見返していて、ふと思い出した昔のこと。
そんな機会がありました。
その頃ちょうど出来上がったばかりの新曲があり、これは絶対名曲になる!!と自信があったので、迷わずそれを持っていきました。
新曲の名前は『BLUE SEED』
のちの『SEAD』です。
打ち込みアーティストでありながらEDMを全く聴かなかった当時の僕が初めてそのサウンドを取り入れてみた曲でもあり、どんなアドバイスを頂けるのか非常に楽しみでした。
レコーディングスタジオに1人ぽつんと立ち、別室でプロデューサーさんと数名のスタッフさんが見守る中『BLUE SEED』を歌い、いざ感想へ。
とても為になるお話をたくさん頂けて、一語一句逃すまいと必死でメモを取りました。
まだまだ良くなる部分がこんなにあるのか!と、早く帰って作り直したい気持ちでいっぱいになっていたお話の終盤でした。
「これ、歌詞は書き直した方がいいよ。」
そう言われてキョトンとしました。
「こういう歌詞は成功した人が歌うから説得力があって感動するんだよ。君が歌う歌詞じゃない。」
僕はペンを置きました。
書く必要など無いほど、鋭く心に刻み込まれた言葉でした。
怒り?悲しみ?
よくわからない感情を抱えたまま家に帰り、メモを読み返しながらアレンジをし直しました。
歌詞は、一言も変えませんでした。
あれから数年。
今『SEAD』はたくさんの人に愛してもらえる代表曲となりました。
幾度となく夢に敗れてきた僕が、
キラキラと夢を追いかける子たちが、
まっすぐで屈託のないあの歌詞を歌うからこそ届けられる感動があると思います。
変えなくてよかった。
今。
人を教える立場になって、評価する立場になって、思うことがあります。
偉い人の言うことは聞いといた方がいい。
だけど、言いなりになる必要はない。
立場が上の人間が言うことが全て正しいのか。
世間が当たり前としていることが全て正しいのか。
いいえ、正しいか間違いかを決めるのは自分自身。
自分が選んだ答えは正しかったと、後で言えるように生きることこそが正しさ。
それを信念と呼ぶのだと思います。
レッスンでいつも僕が伝えていること。
先生が言うことが全て正しいとは限らないからね!
自分が良いと思ったことは自信を持ってやってみよう!
小さい頃からヒーローに憧れていた僕は、地球を守るような大それた人間にはなれそうもないです。
だからせめて自分の周りにいる人の味方に、大丈夫だよって背中を押してあげられるような存在に。
そんなヒーローになれてたらいいな。
明日も笑顔咲く日になりますように。



