病気発症からおそらく11ヶ月ほど経ち
共通の友人に
ヤツが病気であることを
初めて話しました
友人が心配して確認したところ
携帯電話も家の電話も
現在使われていなかったようです
私から連絡することは
一度もありませんでしたが
ショックでした
友人たちのグループLINEからも
退会していたようで
日付は5月5日
狂ったLINEがきた日でした
その日からもうすぐ
ほぼ5ヶ月経ちます
急性期が始まって7ヶ月
本当の発症からはきっと11ヶ月です
療養期間として充分かと問われると
この病気にとっては不充分で
平穏な生活ができていれば
やっとこれからが本当の治療期間
立てなおしてゆくスタート
病気の原因も要因も
発症や進行の仕方も
治ってゆく過程も
人それぞれです
共通している大事なことは
次の発症の要因になる環境をつくらず
穏やかに暮らすこと
それをまわりが
どれだけ本当に理解することができるか
ということ
まわり、と言うのは
家族はもちろん
今後生きていくうえでかかわる全ての人
少しでもネジがちがえば
再発をし
脳が萎縮してゆくでしょう
何ひとつ不自由なく
つまずくことなく
苦労なく暮らしてきたあの人にとって
初めての本当の挫折
挫折や試練としては
重すぎませんか、神様
初めてだからこそ重いのでしょうか
人間はやっぱり平等なのですか
大事に育てられた
ご両親にとっては可愛い一人娘です
少し軽くしてあげてもらえませんか
もうひとつ大事なことは
ものごとの考え方を変えることです
ヤツには難しいでしょう
本人と同じくらい
まわりも大変ですよね
わかっていても
イライラしてしまうこともあるでしょう
妄想のターゲットにされ
巻き込まれて辛い気持ちや理不尽さを
ぶつける場所がない日々でしょう
まわりの人にしかわからないでしょう
もう私はまわりの人間ではありません
できることは何もありません
過去の小さな古傷として残るだけです
私の前を過ぎただけの
ただの通りすがりの人になりました
イヤな記憶も
病気が絡んでいたから
その思いにたどり着くことができ
残った思い出が
回復へのひとかけらになるのなら
本望です
私もあなたの人生の
ただの通りすがりの人になりました
私は普通に今までどおり生きていきます
妄想は妄想でしかありません
現実の世界で生きていくこと
泥をなめ ドブ水に顔をつけ 罵られ
笑いたくないときでも笑顔をつくり
理不尽でも不本意でも黙っている
それもすこし大変です
あなたの話していたことが
すべて妄想であることに
いずれまわりは気づきます
あなただけが気づかないのです
本当のさようならです
adieu