良く10分1000円、60分5000円と表示されている看板・広告をよく見かけます。


 


マッサージを主にしている所は、上記のような表現をよく用います。


 


10分1000円ということは、当たり前のことですが10分揉んだ料金なので治療結果は関係ありません。


 


ですから、経営者としては決まった時間で効率良くお客さんを回転できるので巷にあふれるほど繁盛しています。


 


言葉のアヤですがマッサージは資格が要りますが、揉みは必要ありません。


 


資格者がいたとしてもほとんどは無資格の学生のアルバイトで回している所もあります。


 


皆さん、本物の治療を受けるならば時間表示をしている所ではなく治療方法を掲げている所にしましょう。


 


身体全体を見て判断してもらえる所がお勧めです。


 


 


スーパー銭湯や健康サロンなるものに行くと電位治療器と呼ばれる椅子があります。


 


メーカーによっては椅子そのものから高電圧の電界が流れている物や座布団のような物や様々な物が出ています。


 


健康サロンや整骨院、あるいは病院等で設置される事が多く、だいたい100~500円の安い料金で利用できます。


 


座っていると、指先が暖かくなってきたり、体毛が逆立ってきたりするので「おぉ~!」と最初は思いますが、効果はここまでです。


 


これで肩凝りや腰痛が治れば気軽で楽で良いですが、現実はそんなに甘くはありません。


 


このような電気椅子が置いてある場所は中高年の談笑場になっているので、ストレス性の肩凝りや腰痛の方ならば、電気椅子を通して周りの方達とで談笑しているうちに良くなるかもしれません。


 


このような電位治療器はとても高額です。


 


メーカーにもよりますが家庭用でも20万~100万円以上します。


 


購入しても家ではなかなか利用しません。そのようなお金を出すならば100~500円で通い続けた方が得策です。


 


安くても、通い続けるとかなりの額になりますから、本物の治療を受けたほうが良いのになぁとつくづく思うんですけどね。


 


 


 


 


 


 




良い治療の大前提として、身体全体を観るということが挙げられます。




 




例えば、自分が腰痛になったとします。




 




腰ばかり揉んだり、電気を当てたり、テーピング、コルセット等しても、マシになるだけで根本的な改善にはなりません。




 




腰痛の原因は人それぞれで、過去の右足首捻挫の影響で左右で体重の乗せ方が違い、その結果腰の捻じれに繋がっている場合もあります。




 




病院ではヘルニアだと良く診断しますが、椎間板が出るのは症状あるいは結果であって原因ではありません。




 




なぜ椎間板が出たのかが大事です。




 




上記のようなことを身体全体を見て判断し治療するのがベストな治療です。




 




針灸も本来は身体全体を見る治療なのですが、痛いところだけを刺す治療が大多数になりつつあります。




 




首と肩の間に肩井(けんせい)という経穴・ツボがあります。とても有名なツボでご存知の方も多いと思います。




 




しかし、このツボは禁針穴と呼ばれ針をしてはいけないツボです。昔の人はこのツボ周辺に針を打ったり揉んだりして刺激を与えると厄介なことになるというのを知っていたのです。




 




本来肩井はお灸をするだけです。




 




上記の大前提を頭の隅でも良いですから、一つの判断基準にして下さい。