モス邸でのお話、最終回。


以下、食べ物編。


ある日朝から雨なのでモスさんから庭仕事ではなくキッチンの仕事を手伝うように指示がありました。

それは、最近モスさんが凝り始めた「何かを超越した健康的な食事」作りのお手伝いでした。

注:モスさんは自分の食事だけを変えてます。

まず、雨が降っている中とうがらしを取ってきてと指示があり、庭へ。

それを渡すと小さく切って、下の写真の道具を使って生姜と一緒にゴリゴリ

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これ実物。


この光景って「魔女が何かを作っているところに似ている」と速攻気づいてしまいました。

「この道具、モスさんに似合い過ぎている・・・」とか思いながらお手伝い。手法も魔女的。

野菜や穀物類を煮ているお鍋に、どんどんスパイスやら一体何なのかわからないインド由来の調味料みたいなのを入れまくり、家の中が異様な香りに包まれました。

M子曰く、その中の一つは賞味期限が去年で切れていたそうです。

超健康志向なのに。それはいいみたいです。大きい鍋二個分の魔女のご飯が出来上がりました。

「果たしてどんなものなのだろうか?」と好奇心はありましたが、ちょっと味見したいとか言えないくらい手が込んでいるので言えませんでした。

夕飯の時にモスさんが、突然私たちに「ちょっと食べてみる?」と言ってきたのでいただくことにしました。

それを例えると、コーンの中身・お米みたいなのが野菜と一緒におかゆ状になっていてほんのりスパイスの味がするものにプルーンのジャムみたいなのがのっかっていました。

一口食べてみて「味うすっ!あんなにスパイスとか入れてたのに・・・なぜなんだ!?」と思いました。

こういうものが超越した健康食なのね。
つまりは薄味が良いということなんだなとざっくりと納得。

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またある日はお買い物のときM子が自分のアイスを買おうとしたところ、モスさんが「そんなの化学物質が入ってるわ。うちでつくりましょう」と言ったそうです。

子供たちがくれたアイスマシーンがあるとのこと。

で、夕飯の後せっせとアイス作り。
モスさんがいきなり砂糖を一袋どばっと入れたときには、M子と日本語で「これ全部入れちゃったよ」と苦笑。

その上ヌテラというパンに塗るチョコペーストをモスさんが「見て見てーーラブラブ」と言いながらどばどばと入れたのを見て、また苦笑。

砂糖はいいのか・・・

ヌテラを入れてる時点で化学物質入ってないか?

とりあえず出来上がったアイスはとても美味でした。

調子に乗って食べ過ぎると次の日吹き出物ができる禁断のおやつとなりました。

またとある日は

ゴミを捨てに行って家に戻ってきたらM子が大量のかぼちゃを切っていました。

「まさか夕飯用か滝汗」と思って聞くと(かぼちゃ嫌いなんで)

モスさんが「ミソスープ」を作るから切っといてといったそうです。

「ミソスープ」

それはおかしすぎる・・・だってモスさんは「トーフはガンになる」(→この情報の出所はナゾ)と言ってるらしいのに。

ミソ=トーフと同じ原料ということに気づいていないとか?

しかも私の住んでいる街ではミソは手に入りにくいのに・・・

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不信感満載なカオ

などど色々推測していましたが、おとなしく切りました。切った後、庭仕事の合間に家で休憩していると鍋が火にかけてあってコトコト煮込まれてました。

これが噂の「ミソスープbyモスさん」と思ってフタを開けてみると、明らかにパンプキンスープでしかもなぜかその上に海苔が乗っかっていたんです。

斬新!

M子と共に、「これって・・・ミソスープじゃないよねぇ。」と確認し合いましたよ。

仕事を終えて、二人でお昼を作っているとモスさんが登場。「ミソスープちょっと食べてみる?」と言われたので、「は、はい」と二人で答えた後

M子がすかさず「これってパンプキンスープみたい」と言っちゃいまして・・・

「おぉーチャレンジャー」とドキドキしながらその会話を見守っていると、モスさんが「いや、ミソスープだ」とのこと。

食べてみると、やはり「パンプキンスープFeaturing海苔」そして再び「味薄っ!」

そういえば大量の野菜を使ってスムージーも作っていたなぁ(遠い目)

そんな感じでヘルシーな日々を送っていました。

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「オスだから役に立たなくてどうしようもないヤギなのよ」と言いつつ、草食動物なのにパンをあげたりしてなんだかんだ可愛がってる風だったハリーが突然ドナドナにされたり、

(ドナドナ=ヤギあげます。しかもFreeという広告を出し、速攻農夫にもらわれていった。この時モスさんがCome on Darlingと呼んでいるのを初めて聞いた、笑)


M子がモス邸卒業後に住み込みで働く家にセクハラ夫がいてモスさんと一緒にM子を救出しに行ったり。

夫のラティフはイギリス訛り、私は日本語訛りでお互い何言ってるのかわからずフィーリングで会話してたのを思い出して、思い出し笑い。

私がbagと言っても全然通じなかった、ハハハ笑い泣き


色々と大変なこともたくさんありましたが、薬ではない健康へのアプローチを個性的に見せてくれたモスさんに感謝。


この経験は私に必要だったのだと確信しています。