皆さまこんばんわ。

今回は小休止記事。

薬剤師Naoのコラムです。


さて、題名の◯◯は何だと思われますか?

お堅そう 薬渡してくれる人 実は何してるかわからない人 

よく言われるのは『何の薬作ってるんですか?』

すみません、それは製薬会社の人です。


混ぜたり、練ったりして混合物を作ることはありますが、新しい薬は作りません。


ドラマにはお医者さん、看護師さんメインのものはありますが薬剤師のものはないですからよくわからないのも当然なのです。

花形ではないですからねぇ。



この場をお借りして一部をご紹介することにいたしましょう。

注:以下わかりやすくするためですので、例えはフィクションとして捉えてください。



題名へのわたくしの意図するところは、


薬剤師は刑事(デカ)である。


まず処方せん(Drが処方した薬が載っている紙)を受け付ける→容疑者候補(以下ホシ)を発見。


薬剤師(以下デカ)はホシを頭をフル回転させながら観察。

良い人に見えたとしても、ものすごく疑います。

わかる情報をスミからスミまで吟味し、疑いが晴れるのかどうか確認します。


【解説】
基本的な用量用法が合っているか、

睡眠薬、新薬等の日数制限がある薬があるものをチェック

薬のカルテや問診票からこの方が飲んでも問題ないか、副作用歴にあるものでないか、矛盾がないか、

他の薬を飲んでいるか、飲んでいたら飲み合わせ、

他で同じ薬または類似薬を飲んでいないか、


この他にもケースバイケースで全身全霊で危険を回避するのです。


患者さんが他の薬のことや病気のことをお伝えせず、Drが知らないでいることもあるのでその辺もできるだけ聞き取り、

安全を確認した上でお薬をお渡ししているのです。


例え話へ戻る→

デカは一通りホシを疑い、身辺調査、時には関係者(患者さん)に聞き込みをした後、

疑いが確信になったらば逮捕し、起訴し裁判に持ち込みます。

→ここまで言うと大げさすぎですが。。検事にもなってるし。


【解説】
先ほどのような項目をチェックし、必要であれば患者さんに必要事項を確認しそれでも処方せん内容が疑わしく、安全でないと判断したら医師に問い合わせ、判断を仰ぎます。

そこで場合によっては薬の内容変更、追加、削除が行われることにより、疑いが晴れて患者さんにお渡しすることができるのです。


こちらは薬剤師法24条 疑義照会義務 

処方せん中に疑わしい点があるときは、その処方せんを交付した医師、歯科医師又は 獣医師に問い合わせて、その疑わしい点を確かめた後でなければ、これによって調剤してはならない。

にのっとったものであり、義務なのです。


処方せんには名前、生年月日、性別、保険番号、薬の名前、用法用量、投与日数しか書いてありません。

そこからカルテに書いてあろうことを推測し、問診、薬のカルテ、お薬手帳などを参考にして判断します。


経験がその感度を上げます。刑事の勘とでもいいましょうか。

数多くのトラップを見抜いて解決してきた経験は大きな財産です。


患者さんにお伝えする必要ある時はもちろん伝えますが、専門的なことであれば薬剤師と医師との間で行われるので水面下のこともあります。

(病院のメンツもありますから…→あ、これは聞かなかったことに。)


何事もなく安全に執り行われることが通常なのでわかりにくいですが、薬剤師は危険を回避するため細心の注意を払って仕事をしています。

このように薬剤師は最後の砦としての役割を担っているのです。



以上、小休止記事でした。


ホッと一息


 

職場で肌のかゆみに悩まされている方がいるのでオイルをブレンドしました。

①ココナッツ、マカダミアナッツ、カレンデュラ

②ココナッツ、ホホバオイルにベルガモット、ラベンダー、ゼラニウムをブレンド。顔につけても良い0.25%にて。


使うとき楽しい気分になればと思い家にあったシールを貼ってみたところ、喜んでいただけました。少し楽になると良いです。


ハーブテイを再びいろいろと使って実験しようと思い大人買いしてしまいました。


名古屋の有機ハーブティー専門店 LABOZOU(らぼぞう)→こちら 

昨日届いたのでこれから試すのが楽しみです。