お彼岸のころ、母の88歳の誕生日だった。

母の誕生日に、兄家族がお墓参りに来るというので、お祝いの計画を立てることにした。


母に和食懐石屋さんやお寿司の出前について尋ねると、考えられないという。


でもお祝いはその日にしてしまわなければ!

そして、母が忘れてしまっても大丈夫なように

お祝いした証拠も残さなければ!



兄に相談すると、私と義姉(兄の妻)にまかせるって。

私がやるしかない。

80歳のお祝いの時、私は病気でできなかった。

兄夫婦が高級フレンチ料理でお祝いしてくれたんだ。(代金は母持ちだったと思うが)

私は久しぶりに気合いが入った。



米寿には黄色ちゃんちゃんこを着るらしい…

それはしないで、黄色系のお花と、ホールのケーキを用意することにした。

母からの内祝のお菓子も用意した。

(母は私が手筈を整えてることを、想像もできないんだろうなぁ…)

偶然素敵なお菓子と出会ったばかりで、娘にお願いして買ってきてもらった。


もう少し早く準備すれば、ネットで取り寄せたりケーキも選べたりできたけど、なんとか用意ができた。


久しぶりにホールケーキを切り分け、ハッピーバースデーの歌も歌い、みんなで写真も撮った。

母も自分は幸せものだと喜んでくれた。

とても良い時間を過ごしてもらえたと思う。







最近の母のエピソードも書いておこう鉛筆


母は探しものをすることが多い。

このところ、食器の色違いが無いと私を疑う。

私が持って行ったと、夜に、腹を立てることもあるらしい。

何度も何度もその話しをするので、私はその食器を戸棚の奥に隠した。笑

見えなければ忘れるかもと、思って。

しばらくすると、また探し出して言う。

今度は別の戸棚にも隠してみたけど、また同じ。

探しだしている。



この夏、母は暑いからと買い物に出かけなかった。

3、4日経つと冷蔵庫の中の作り置き、買い置きがほぼ無くなる。

冷凍庫は生協で頼んだ同じものでいっぱい。


料理は、焼くだけ、茹でるだけは出来る。

電子レンジと炊飯器は使えてる。


米不足騒動の時、あと1回炊くと無くなる状態で、数日後に兄が来る予定だった。

でも母は買いにでかけたらしい。

2キロ買ってきた。

ゴロゴロもひかず…

たまにこういうことがあるから、不思議に思う。


母は作り話しや、数年前の過去と最近のことがごちゃ混ぜになった話しをする。

疑いながら聞いてたら、実は本当のことだったってこともある。