私の高校は、市内で一番遊びに長けた学校と言われていました。バイトして稼いだお金で合コン、ナンパ、バンド活動やオタ活に精を出す人間が殆どで、部活動は余り活動的ではありませんでした。

それでも、高校一年生の夏の地方大会で野球部が準決勝まで行った時は盛り上がりました。

家にあるメガホンをかき集め、水筒にお茶と氷を満載して、みんなして電車で球場へ。

試合に出られない一年生の同級生の解説を受けながら、ブラスバンド部に合わせて応援し、進行に一喜一憂、最高に楽しい一時でした。

結局は、その準決勝で我が校は負けたのですが、そこまで行けた彼らが誇らしかったし、学校のみんながノリが良いだけに応援の一致団結感が凄く、あれは今ではもう味わえないだろう青春の思い出です。

その思い出を得られなくなって、当事者である高校球児も辛いでしょうが、その周りにいる人々も不本意だろうと思います。

出吉村知事の言う通り、リスクを承知でやった方が良かったかもしれません。

しかし、このリスクがどこまで波及するのか。

彼らが行動したことで感染の第二波が発生し、死者が出た時、大人は当然、その責を問われますが、球児たちも、例え詰められることがなくても後悔するでしょう。それを一生、子供に背負わせるリスクまでは、取れなくて仕方ないかなと思います。

ただ、プロを目指す球児たちにとっては、甲子園は最高の自己アピールの場所です。

そこに関しては、救済措置がいるだろうと思います。

プロの人達による、地方大会への寄付。

松坂大輔選手が上げたような、選手それぞれの自己アピールの場の提供。

こういった動きが実現すれば良いのですが。

後は、やはり来年九月入学への変更と、学習内容の履修主義から習得主義への変更も必要と思います。

彼らに三月卒業だけでなく、八月卒業を選択肢に与え、来年夏の大会までの出場を許可する。
そうすれば、活躍の場を提供できると思います。

こうなると、政府の今後の政策次第なのですが、出来れば、一年延びてでも出たいと思う球児たちには、その場を提供してあげたいものです。