こんにちは!

特別支援教育アドバイザーの森山ナオです

 

今回のテーマは”宿泊行事”

 

自分のクラスで

参加を渋っている、不安に思っている

そんな生徒さん、いるのではないでしょうか。

 

もしくは

特別支援学級のお子さんで

当日は親学級に入って参加するけれど

本人が行き渋っているという場合、

 

学校としてどう関わったらよいか

これまで有効だった方法を書いてみました。

 

参考にしていただけると幸いです。

 

 

まず、大前提は

・先生自身は一緒に行けたら楽しいと思っていること

・強制ではないけれど、どんな形であれ思い出になること

・決めるのは自分であること

・行けないからと言ってダメとか悪いことは一切ないこと

 

それらを本人と共有した上で

何回か話し合いを重ねていくことをおススメします

 

集団の学級と特別支援学級では

配慮できる範囲が変わってきますので

担任の先生のできることは異なります。

 

が、基本的には

事前に本人とゆっくり話をする時間を

取ることが望ましいと思っています。

 

目的は

・本人とのリレーションづくり

・行事期間のイメージを持つ(集団、グループ、自由、部屋割りなど)

・不安の聞き取りとできることの提案

 

これが主なものとなります。

 

 

これもテストを受けるか受けないか、と同じで

それ自体に意味があるのではなく

本人にとってちょうどよい意味付けと意欲付けで

「何かを成し遂げた」

という経験を持たせてあげること

大きな意味があります。

 

とは言え、

当日の朝、やっぱり来れないということも

十分にあり得ること。

 

その時のことも想定し

本人が休むことに罪悪感を感じないよう

課題を用意しておいたり

保護者の方にも十分に説明をしておいたり

先生方も忙しい行事の朝に

バタバタとすることがないように

やれることをやっておきましょう

 

 

学校としてできる環境づくりは

先生がつきっきりでなくても

大丈夫なようにすることがポイントです。

 

本人が安心できる友達を

同じグループにしたり、部屋割りを配慮したり

先生も付かず離れず見守る体制を取ります。

※通常学級の担任であれば

事前に付き添いの先生にお願いしておきます。

 

ただし、

別行動ができる教員配置であれば

一緒に過ごしてもらう担当を

決めておくと心強いです。

 

また、

事前の話し合いの中で

途中で帰りたくなったら

迎えに来てもらえるかどうかについても

保護者の方と相談し、本人に伝えておきます。

 

あらゆる可能性を想定し

どこまで学校で対応可能か考え

主任や管理職に許可を取っておくことで

全体の協力体制も作っておきましょう。

 

 

個の対応はその子一人だけでなく

全体への配慮にも繋がります。

 

ただし、

その時の主任や管理職の方によっても

できることが変わりますし

自分自身が抱え過ぎてしまうと

負担が大きくなってしまいます。

 

どこまではできるけれど

どこからは無理なのかを決め

本人や保護者の方の理解を得る必要もあります。

 

何だか難しそう・・・と思うかもしれませんが

自分の枠を壊しながら柔軟に対応することが

これからの学校教育に求められるスキルとなり

教員としての自信にもつながっていきますよ。

 

1人で抱え込まず、

先生の自由な発想を活かしながら

こどもたちの笑顔を支えてあげてくださいね!

 

 

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