山本 幸久
はなうた日和


出版社 / 著者からの内容紹介
泣いて笑って歌って。心温まる8つの物語。
『笑う招き猫』の著者による小説すばる新人賞受賞第一作。会ったことのない父親を訪ねる少年、東京を転々とするB級アイドル老若男女8人の悲喜こもごもを優しく描いた短編集。

素敵なお話ばかりでした。

ほのぼのとしたものから胸がきゅっとなるくらい切ないものまで。

山本さんの作品はどれもわたしに合ってるみたいです。

最後の「うぐいす」という作品は主人公がサトヨさんというおばあさんなんですが。もう胸が締め付けられるようでした。

老いていく悲しみもそうなんですが、若い頃、サトヨさんがお見合い相手(やがてご主人となるひと)の次朗さんに恋をするシーンがとても印象深かった。

派手な作品が好きな方には物足りないかもしれませんが、ワタクシ的にはお薦め度◎デス。