- 山本 幸久
- 幸福ロケット
三つの不幸を持つ小学校五年生の女の子のお話。
三つの不幸とは、ひとつ、誕生日がクリスマス・イヴだということ。ふたつ、苗字が山田だということ。みっつ、仲の良すぎる両親を持つこと。
・・・か、かわいい。可愛すぎるよ、山田香な子ちゃん。
とっても面白く、清々しいお話でした。
胸が洗われるというか。読後感最高です。
特に、最後の、同級生コーモリを見送るシーンでの台詞。・・・泣けました。
お薦め度◎です。
ただ一点。気になるところが。
「耳障りがいい」という表現をされてる箇所があって。耳に障ると書いて耳障り。いい意味には使わないんじゃないかと。オンライン小説で使われてる方を時折みかけますが、私は間違ってると思うんですよね。
以前小川洋子さんが、耳触りという字を書いて、いい意味に使われていらっしゃいましたが、どうなんでしょう。
まあ、日本語なんて日々変化してるし、全然大丈夫、とか、しょっちゅう言ってるしね~~。
気にしなければいいのか・・。