- 山本 幸久
- 凸凹デイズ
初・山本幸久さんです。
面白かった~~~。
すっごく、気に入ってしまいました。
著者紹介文に、”ユーモアのある文章と魅力的な人物造型が、注目を集める”とありますが、まさにその通り!!
声を出して笑っちゃうくらい書き方が面白いし、登場人物、みんな好感が持てます。いや~~なやつですら、です。
とあるちっぽけなデザイン事務所凹組。デブで背の高い三十路の男ふたりと、バイトの小さな二十二歳の女のコ。ぱっとしない仕事ばかり請けているのは、男ふたりが臆病で、自分達は世間様に通用しないかもしれない、と恐がっているから。かつて一緒に事務所を立ち上げた女・醐宮は共同のデザイン作品を自分の作品として発表し、賞を取ってとっとと独立している。今や働く女性として有名人だ。
現在の話と、過去の話がうまくシンクロして、本当に楽しく読めました。すごい、です。
醐宮の大滝評、「チャンスをいかしきれない奥手で不器用な間抜け」が、気になります。オータキ、チャンスあったんじゃん・・・。
お薦め度は◎、です。