独孤伽羅~皇后の願い
中国ドラマ「独孤伽羅」~皇后の願い(原題:独孤天下)(The Legend of Dugu)を観ました。独孤伽羅~皇后の願い~ DVD-BOX1 <シンプルBOX 5,000円シリーズ>Amazon(アマゾン)独孤伽羅~皇后の願い~ DVD-BOX2 <シンプルBOX 5,000円シリーズ>Amazon(アマゾン)独孤伽羅~皇后の願い~ DVD-BOX3 <シンプルBOX 5,000円シリーズ>Amazon(アマゾン)2018年の作品。IMDb評価は8.0。6世紀半ばから7世紀初めに生きた独孤伽羅の人生を描いたドラマ。独孤伽羅は隋の初代皇帝、楊堅の皇后になった人で、政略結婚でも仲睦まじい夫婦となり一夫一婦制を誓いました。三姉妹の末娘として生まれ、様々な策略に翻弄され波乱万丈な人生を生きた人です。評価が高く登場人物は現存した人とのことで歴史の勉強にもなると思い観てみました。映像が美しく、ストーリー展開も面白かったです。北周の丞相である独孤信には3人の娘がいた。長女の般若(アン・アン)、次女の曼陀(リー・イーシャオ)、三女の伽羅(フー・ビンチン)。長女の般若は「独孤家が天下を獲る」という占いを信じ、太師である宇文護(シュー・ジェンシー)を愛しながら北周の皇帝の兄である寧都王、宇文毓(ゾウ・ティンウェイ)と結婚。母がいない独孤家を長年支え、しっかり者で父の信頼も一番厚い。次女の曼陀は陳留群公の息子楊堅(チャン・ダンフォン)との婚約を決めていたもののそれを嫌い始める。次女は平民の娘で側室の娘であったことから、常日頃からそれを嫌い長女と三女とは仲が良くない。いつも不満だらけ。色んなことをしでかして長女に見抜かれ、父にも飽きられてしまう。三女の伽羅は幼馴染で皇帝の弟、輔白王の宇文邕と仲良かったが、将来的には隴西郡公の息子、李澄と結婚することが親同士で決められていた。次女の曼陀は輔白王の宇文邕に偶然を装い頻繁に近づき、輔白王の宇文邕の妻となり将来皇后になりたいとの夢を見る。その後宇文邕にその気がなく、宇文邕が三女の伽羅を愛しているのだと知ると、今度は自分の婚約者の楊堅よりも三女伽羅にたくさんの結納品を持ってきた三女の婚約者、李澄に鞍替えしようと考える。伽羅が一緒に来ると告げ、李澄を狩りに誘い、伽羅と輔白王、宇文邕の仲の良さを伝え縁談を壊そうとし、李澄が寝ているはずのベッドへと曼陀が忍び込み、そのまま結婚する手はずだったが、ベッドで寝ていたのは李澄の父、隴西郡公、李昞であった。このことがバレ、入れ知恵をいていた曼陀の乳母は「伽羅が媚薬を使っていた」と言い出す。そして伽羅の侍女も同じ証言をしたが、長女の般若がやって来てこの侍女を吐かせた。曼陀の乳母が首謀者であり死を命じられ侍女も処分された。隴西郡公、李昞は責任を取って次女の曼陀を娶ることにしたが、一方、婚約者だった楊堅は「夫となる人が亡くなるまで君を待つ。君以外の誰とも結婚しない」と曼陀に言い出す。伽羅と隴西郡公の息子、李澄の婚約は破棄される。般若は「もう妹だと思わない」と言う。朝廷では超貴が独孤信に代わって勢力を伸ばし、般若は超貴を応援し皇帝の宇文覚に代わり自分の夫、宇文毓を皇帝に就けようと画策していた。これを知って父の独孤信と娘の般若は対立。父はこれは謀反だと叱った。超貴が邪魔な宇文護を殺害しようと計らったがそれを独孤信が気づき阻止。しかし元々兵を集めて自分たちを守ろうとしていた伽羅を、陛下が独孤信の失脚を願う超貴の言葉を信じて謀反を起こしたと牢に入れる。それを案じて般若は夫の宇文毓に兵を挙げるようお願いするが全く動いてくれないので、かつての恋人の宇文護にお願いに行き、挙兵の約束を取り付けるために自分の身体を差し出してしまう。この結果般若は宇文護の子を身ごもり、表向きは陛下の子供で流産としたが、秘密裡に出産し最終的には孤児として三女の伽羅が育てることになった。宇文覚は宇文護に脅され皇帝の地位は宇文毓へと移り、宇文護の傀儡政権となった。長女の般若は皇后となり、夫の宇文毓を支えるも宇文毓は陛下を辞めたいと漏らし、宇文護を殺したいと思い宇文護暗殺計画を立てる。そのとき陛下の宇文毓も襲われ独孤信が兵を出さざるをえなかった。その頃独孤信は息子たちを辺境の地へと追いやることにした。また三女の伽羅を楊堅の元へと嫁がせることにした。陛下のせいで独孤信は宇文護を敵に回してしまい、その上具合も悪かったため丞相を辞めた。余りに急いだため花婿の楊堅が結婚式に間に合わず、その代理が仮面をつけて結婚式に出ることに。その仮面の下の人物は宇文邕だった。伽羅と宇文邕は相思相愛だったが、宇文邕は身体が弱く30歳まで生きられないと言われ、また伽羅の父、独孤信は二人を一緒にさせられないと強く反対していた。独孤信は伽羅が楊堅に嫁いで3日後に伽羅が実家に戻ってゆっくり一緒に過ごした後、自殺する。街では宇文護が独孤信に濡れ衣を着せて死なせたと噂された。初めは仲の悪い伽羅と楊堅だったが、次女の曼陀の人となりが明らかになると楊堅は手のひらを返すように曼陀への態度は冷たくなり、今まで誤解していた伽羅を理解し始め、仲睦まじい夫婦となっていく。その間に楊堅はどんどん出世。一方曼陀は嫁いだ先で自分の産んだ子供を嫡子としたいため、今の嫡子の李澄が邪魔なので李澄が子を流産させるお香を焚いたと彼を悪者に仕立てた。その結果、夫の李昞は李澄を遠くの地へと追いやってしまう。また曼陀は法事で戻って来た李澄のお茶にしびれ薬を入れ、李澄が下女に乱暴し下女がそのために自殺するという事件を起こさせる。曼陀が生んだ子供は早産の女の子で、侍女が子供を落とし産婆を侍女に殺させ亡くなる間近の産婆に賊に襲われたと証言させた。しかもその賊は李澄の叔父の仕業だと言わせた。またその後曼陀が朝廷へと来ると、伽羅と楊堅の仲を裂くような行動に出て、それをまた今や皇后である般若に咎められた。伽羅が育てて来た麗華という子供を、曼陀は楊堅に「(本当は宇文護と般若の子供なのに)宇文邕と伽羅の子供だ」と言いふらしたが、その時には楊堅は「過去のことはすべて水に流し、伽羅以外誰も愛さない」と誓っていたので揺るがなかった。般若はお産の時に宇文護に閉じ込められ亡くなってしまう。宇文護は般若が自分を殺そうとしたことを許せなかった。その後陛下も宇文護に毒を盛られることによって亡くなる。新帝は宇文邕に引き継がれた。宇文邕は突厥のアシナ公主との婚姻を宇文護の勧めるがままにすることになり、そのお迎えに随州に行っている楊堅が担うことになった。副使として李澄を使った。その時命を狙われると伽羅や曼陀(姉からもらったお金で軍を持っていた)が援軍を出し守った。楊堅はアシナ公主に斉でなく周の皇后にと説得して、見事宇文邕の皇后に迎えることに成功した。曼陀の今までの悪事が李昞にバレ、曼陀は監禁されるが曼陀の世話焼き係の王氏が身代わりを探し曼陀を外に出してしまう。曼陀は宇文護のところへ行き、李澄を殺せば李家の財産の8割を渡すと持ち掛け、自分と宇文護が一緒になれば独孤天下が望めると話したが、宇文護は誰とでも寝る節操のない曼陀を怒った。アシナ皇后と仲良くなった曼陀はアシナ皇后に陛下と伽羅が密会してると嘘を吹き込み、麗華が陛下と伽羅の子供であるとも吹き込んだため、陛下は曼陀を捕え半殺しにしたが、そのまま曼陀は戻ってしまう。宇文護が楊堅の命を狙った時に楊堅は寺で占いをすることになり「独孤天下」をまたも引き当て、自分が皇帝になる夢を見始める。皇太后の前で話をしていた宇文護を陛下が刺し、構えていた軍にも攻撃され宇文護は亡くなる。宇文護が亡くなったため斉との戦に備えないといけないと思っている楊堅と伽羅。また陛下(宇文邕)は、自分の息子の宇文贇と表向き楊堅と伽羅の子供である麗華を結婚させることにする。しかし宇文贇は宮女に手を出し妊娠させ父の宇文邕に殴られるが反省の色なし。麗華は自分の運命をしっかり見据えて結婚していた。宇文邕は亡くなり宇文贇が皇帝になると、曼陀に側室をもっと持ったらいいと言われ側室ばかりでなく皇后を5人ももらうという暴挙に出た。斉を打ち取って手柄を立ててる楊堅を謀反者に仕立て上げようとしたがそれは失敗した。楊堅は陛下を唆してる曼陀を寺に閉じ込め、その子供の李淵を引き取り、伽羅は娘の麗華に手を挙げている陛下を戒め兵符をもらってきた。陛下がちゃんとしなければ楊堅が権力についたらいいと伽羅は楊堅に言い、自分の子供に譲位を言い出す宇文贇だったが、突如宇文贇は亡くなる。宇文贇の子供の宇文闡も殺されると楊堅は国の名前を隋と改め、自ら隋の皇帝となった。それによって麗華は父である楊堅が皇帝になりたくて子供の宇文闡を殺したのではないかといらぬ疑いをかけ、父と娘の間は冷え切った。また伽羅に長年仕えた侍女の冬曲と楊堅に長年仕えた侍衛の鄭栄の二人も去って行った。伽羅の計らいで曼陀を寺から出してやったが、曼陀は王氏に城の抜け道を教えてもらい自分の若いころに似た侍女を探し、ずっと側室を持たなかった楊堅に媚薬を使いその侍女を送り込んだ。曼陀は今も伽羅を憎み伽羅と楊堅の仲を引き裂こうとしていた。しかしこの侍女の親は楊堅を裏切った家のものだと判明し楊堅は事なきを得る。伽羅が倒れ亡くなり楊堅も亡くなる。その後を継いだのは李淵で唐の初代皇帝となる。母の曼陀が「私を皇后にして欲しい」との遺言通り、般若からもらった皇后の衣装を死装束とし、李淵は母親を自分の皇后として葬ることにした(完)独孤三姉妹恐るべしです。特に曼陀の企みと言ったらなかった。最後の最後まで周りは翻弄させられっぱなしで酷い人がいたものだと思いました。曼陀を演じたリー・イーシャオは「三国志」の中で司馬懿の側室、「項羽と劉邦」で虞美人を演じてます。妖艶な感じが印象的でした。ちょっと調べたら「明蘭」で明蘭の夫の側室も演じてました。そうだったのか、と思いました。この女優さん憎まれ役がうまいのかもしれません。三姉妹が皇后になったというのは歴史上でも珍しいのでは?と思いました。naonaoお勧め度★★★★★おまけ:リウ・シーチュン(劉惜君)が歌う「菩提偈」