素敵な添乗員さん♪
先月の旅行のときのこと。(10月30日~11月6日のヨーロッパ旅行。)
昨年は、ケーキの先生とのParisパック旅行~女の子2人のパティシエ修行~でしたが、
今年は母との観光地巡りの旅。世界遺産も含まれた充実したものでした。
阪急交通社のツアーでの旅行だったので他にも30数名の方が参加されてました。
そのご一行さまを束ねてくださったのが上のフォトの右側で黄色い旗を持って微笑んでいる人です。
お名前は永松真紀さん。
北九州市八幡西区出身の永松さんは、20歳の頃から添乗のお仕事をされていて、訪れた国は数知れず。
英語も堪能で、フランス語も少し話せるそうです!
今回の参加者の年齢層はかなり高く、9割は60歳以上。私と同年代の方は若い新婚さん一組だけでした。
その為、いつも時間を気にかけていないといけないツアーでは割とお利口さんグループだったと思います。が、
一週間も寝食をともにすると、つい甘えが出てきますよね。街角のウィンドーに見とれたり、朝寝坊しちゃったり。。でもそんなとき、すかさず注意してくださるのが、永松さん。
ただ、頭ごなしに叱るのではなくさらっと、なおかつ思いやりをもった注意の仕方です。
現代、他人に堂々と注意できる人は何人いるでしょう?
しかも、ただ怒鳴るだけでなく冷静に、受ける側が納得のいく方法で注意できる人。
私はというと。。。残念ながらできていません。
注意はできても、つい感情的になりがちです。
たぶん、他人や自分に甘えてるのでしょう。
だけど、彼女は自分の責任内で生きてきた方なのです。
最近海外旅行をする機会に恵まれている私。
旅行先でのそこに住む人々に触れるたび、私の中で世界観が広がっていきます。
日本にずっと閉じこもっていたら出会えなかった考え方や価値観を目の当たりにすると、
その時の悩みごとも違う観点から見ることができ、すぐに解決しちゃったり。
永松さんは、世界を飛び回っていろんなひとに出会い、人間としての魅力を養われたんだと思います。
お話上手でパワフルな彼女は、実はちょっと有名人なんだそうです。
世界を旅するうちにアフリカに引き寄せられ、数年前からケニアを拠点に現地ツアーガイドを始められた彼女。
そこで今のご主人と出会いご結婚されたそうですが、なんとその旦那さま、マサイの戦士なのです!
永松さんによると、ケニアは全体的に欧米思考にあるそうで、マサイ族の中でも同じことが言えます。
また、日本のトヨタのランドクルーザーが重宝されていて、日本の技術も崇拝されているそうです。
そんな風潮のなかで、伝統的な森の生活をしているマサイ族にハイテクな国からお嫁さんが嫁いできた!ということで、ケニア国内でもすごく話題になったんだそうです。
「どうして、みんなが発展しようとする中で君は後退するのか?」
そんな質問をケニア人から浴びることしばしば。それに対しての考えとして彼女はこんなことをおっしゃってました。
「文明が進化し、便利になればなるほど、人間のこころはすさんでいくんです。こんな時代に昔からの生活を維持させている彼らのこころの寛大さに惹かれました。現代人が忘れがちだったこころの豊かさを彼らは持っているのです」
現在、彼女は旦那さまの村の家とナイロビの自分の家の2箇所を拠点地としています。
でも年間3分の1は日本に戻ってきて、公演活動をしたり、添乗の仕事をされてます。
今回の旅行の後も日本に戻ってきた翌日にはバンコク経由のエジプト旅行に旅立たれていました。
とってもパワフルですよね!
そんな彼女は村に学校を作ろうと資金調達真っ最中。
ケニアの子供達に義務教育が課せられ、通うだけで大変な遠い学校に子供を行かせないといけないため、
今まで守られてきたマサイ族としての子供への教育ができなくなっているそうです。
このままだと、マサイがマサイでなくなってしまう。そんな危機的状況にあるそうです。
彼女の最終的な夢は世界平和。
添乗のお仕事もその夢の実現のためにされてる感を受けました。
「いろんな国に行くと、そこはもう知らない世界ではありません。例えばフランスで何か大きな事件が起きたとき、
あの時旅行でお世話になったバスの運転手さん大丈夫かな?と考えるでしょう。それはもうこころのふるさとになっているんです。世界にふるさとをたくさん作れば、この世に戦争なんてなくなると思いませんか?私はそうあると信じているんです」うれしそうに話す真紀さんでした。
私は、永松さんほどの勇気がありません。
だけど、私なりに周囲に対してなにかできることはあるはず。
小さなことからコツコツと。
自分なりにがんばろうと思います。http://www.geocities.jp/wairimu1974/index.htm
