この秋、八ヶ岳南麓の家を引き払い、湘南に戻ってきました。
昨年から始めた二拠点生活、一旦終了です

短い間でしたがお世話になりました。
勤務形態の変化(フルリモートができなくなる)
実家の状況(ちょっと介護)
金銭的および精神的負担などなど、
諸事情が重なったため。
二拠点生活を始めてから
まだ2年も経っていないのですが
この決断でよかったようです。
その証拠に、
色々な業者さんの手配や日程調整等、するするとコトが運び、
あっという間に退去できたから。
(物件探しから入居まではトラブル続きだったんだけどなぁ・苦笑)
自然に囲まれてのんびりスローライフ
なにかとイメージが先行しがちな二拠点生活の、
オモテとウラを私なりに振り返ってみたいと思います。

最後の日も快晴でした
二拠点生活を始めたそもそもの動機は、
便利で快適な都会のマンション暮らしに慣れ過ぎてしまうと
生物としての機能が弱まりそう
と一抹の不安を感じたからでした。
その意味では、期間としては短かったものの
田舎暮らしで新しい経験を重ね、少しは逞しくなれた気がします。
農を学び、自らも貸し菜園で実践することで
自らの手で食べ物を作ることができるという自信に繋がり、
タイニーハウスを造るワークショップに参加することで
住まいすら手作りすることが可能だと実感できました。

お世話になっていた農園で稲刈りのお手伝い

みんなで作ったタイニーハウス
丸屋根は可愛いけど苦労しました
そして何よりも
野菜やお米、モバイルハウス、衣服、かばん、ビール等々
生活に必要となるものづくりに携わっている
作り手さんたちと交流できたことが一番の財産になったと思います。

畑のお友達の仕立て屋さんに作ってもらった天日干しコーデュロイのパンツ
選んでもらった色味が気に入り、着心地も良くてヘビロテ中です。

何事も、メリットもあれば当然デメリットもあるもの。
そして、実際にやってみないと分からないもの。
幸い大きなトラブルはなかったけれど、
無意識のうちにも感じていた二拠点ならではの小さなストレスを
少し挙げてみたいと思います。
物件選び
物件数が少ないので、見つけたら即決しないと逃してしまいます。
また、定住する訳ではないし1回あたりの滞在期間も長くはない。
物件選びをどこまで妥協できるのかがポイントになってくる気がします。
とは言え!
いつも自分が最重要視する条件は、妥協してはいけないなと思いました。
方位とか日当たりとかね…単なる個人の好みと思っていたけど、湿気に影響するのね…
モノが増える
当然と言えば当然なんですが、
住まいが2軒イコール生活用品が全て2個持ち。
それぞれの家に分散しているとは言え、
モノを所有するとその分エネルギーが必要になるというか。
たとえ無意識でも、モノに脳内メモリを使っている感じがするんです。
二拠点生活の場合、モノだけでなくイエも所有してしまうので
個人的には少なからず精神面の負担を感じていました。
遠く離れているので悪天候の時などは特に気掛かりですし。
(また雨漏りしてないかなぁとか、木の枝が折れて屋根を直撃していないかしらとか)
本拠地を1つ構えて、あとは旅するスタイルの方が身も心も軽い。
それこそ移動式のタイニーハウスで各地を回る方が
私には合っているかもしれません。
仕事柄、結局都会的な生活になってしまう
大自然に囲まれた中でリモートワーク。
実践している人も多いと思います。
私の場合は週5フルタイムのリモートワークなので
平日は9〜18時が仕事。昼休みは1時間。
都会と同じ働き方を、都会とは全く環境が異なるエリアで続けることに
少し戸惑いを感じていました。
車がないとお弁当を買いに行くこともできないのですが、
短い昼休みに慌てて車を走らせるのも不安で(運転が大得意ではないので)
結局朝から晩までずっと家に篭ってPC画面を見つめる毎日。
自然に囲まれている意味あるのかな?
ちょっと歩けばお店がある便利な都会にいた方が、かえって健康的かも?

木々に囲まれて爽やかなエリアではあったのですが…
もっと時間的自由度の高い仕事や職場だったり
それこそ温泉宿にこもって執筆に励むようなクリエィティブな仕事であれば、
最高の仕事環境なのかもしれません。

ちょっと長くなりましたが、
二拠点生活のメリットとデメリットを振り返ってみました。
でも、デメリットも含めてメリットというか、
色々な発見をさせてくれた二拠点生活は
飛び込んでみて良かった
の一言に尽きます
しばらくは住み慣れた温暖な湘南でぬくぬくと過ごし(笑)
今後の暮らし方を考えていこうと思っています。

湘南の自宅バルコニーから富士山を臨む。
富士山の向こうにある北杜に、想いを馳せながら
【完】