永井沙耶子

扉の鬼笑巷談帖による「木挽町の仇討」の後

第一幕　芝居茶屋の場

森田座の木戸芸者　一八が語る「木挽町の仇討」の後　菊之助の書を持ったお侍に語る彼の「来し方」

女郎の母親を持ち「中」〜吉原遊郭に育ち　の幇間から木戸芸者になるまで　はそれこそ立板に水♪

第二幕　稽古場の場

殺陣師の与三郎が語る仇討ち場面に続く「来し方」

御徒士の三男坊として剣に精進して〜だから某なのね　指南場を争う道場の浩ニ郎との顛末　その後つるやのお三津と所帯を持ち森田座で立師となり菊之助に剣の指南の経緯

第三幕　衣装部屋の場

二代目芳澤ほたるによる仇討　その後は同様に　六と呼ばれ火葬場に拾われ森田座の衣装担当となるまでの「来し方」

第四幕　長屋の場

またまた小道具担当　阿吽の久蔵による仇討話　女房お与根との愛息子まあ坊を失うくだりでは「菅原伝授手習鑑」寺子屋の段　たっぷりと　

ここへんからきっとそうなんやろなー⁈と^ ^みえてくる♪

第五幕　枡席の場

筋書屋　浄瑠璃や読売などもこなす篠田金治〜戯作者が遂に語り出す♪その「来し方」

妙という許嫁も決められた安泰なレールの生活に流されていた生活を　上方からやって来た並木五瓶を尋ねることになり戯作者になるまで

というところで皆の話を聴き回っているのが　加瀬源次郎という人物だとわかる

終幕　国元屋敷の場

当の菊之助が語る種明かし

「義経千本桜仇討ち」「仇討」ではくて「徒討ち」というのも洒落ている🎶

映画にというので読んでみようと♪

またしても歌舞伎題材というのでその演目の話も楽しめて　一人ひとりの話が同じテーマの短編の趣き　語り口お芝居口調軽妙でするすると読みやすい江戸ミステリー♪一気読み📖の１６９回直木賞受賞作品でした⭐️

戯作者　篠田金治に渡辺謙さん　加瀬源次郎が柄本佑さんと　さて菊之助は⁈

と検索するが未だ不明だが　すでに舞台化されていて今年の「四月大歌舞伎」で市川染五郎さんが主役の伊納菊之助を演じ好評でした”ということ　正にぴったり⭐️

映画バージョンは⁈その他の配役も楽しみです🎶

「木挽町のあだ討ち」本51