人と人の縁は不思議なもの!
20年ぶりに昨年、突然、韓国からメールが入ったのです。
彼女は、私が専門学校でシナリオ講座を担当していた時の留学生のイさんでした。
物静かで、きちんとした日本語を書ける人という印象があったのを覚えています。
国に帰ったら書く仕事をしたいとも言っていました。
韓国で小説を出版したという報告と、近く日本に行きたいので、その時に会いたいという話でした。
それっきり年月が経っていたのに、
彼女から韓国でミステリー小説を出版しましたというメールがきて、日本に行ったら会いたいですというのです。
そして1年後、彼女は日本にやって来て、会うことになりました。
彼女が会う場所と時間を調べてメールしてくれました。
20年ぶりなのでお互いに顔が分かるか?と心配でしたが、すぐ分かりました。
彼女は今50歳独身で書く仕事をしていて次の小説を構想中とのこと。
私のことを、よく覚えていてくれて、日本昔、授業で書いた作品を持ってきてくれました。
当時から、優秀だったのを覚えています。
食事しながら韓国と日本の女性や若者の生き方が似通っている話をしたりしました。
彼女は韓国でも脚本を書きたい夢があるのだが、
友だちから「夢をいつまでも描いている」
と言われていると悲しそうに言うので、
私はここぞと、
「人生は50歳から再スート。大いにやるべし!私は87歳にしてまだ新しいことにチャレンジしているの」
と言うと彼女は嬉しそうに、
「その言葉を聞きたかったのです」
と、顔が明るくなりました。
お土産に彼女から素敵なマグカップを、
私からは金平糖などの日本のお菓子にしました。
美味しい料理に話は尽きず、明日帰国するという彼女とコーヒーでお別れ。
彼女は私を改札口まで送ってくれました。
実に嬉しい再会、人と人の縁の繋がりを思いました。