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「鎖国子女」

留学どころか

海外旅行すらしたことがなく、

かたくなに故郷の県から出ることを拒絶する女子



反体制的なことを言うと

赤だと言われる。

では赤の国で

反体制的な活動をする人たちは

何色なのだろう。


先生に一度聞いてみた。

「さあ、真っ赤かな」

なわけない。

馬鹿にしてるのか、

馬鹿なのか。

きっと馬鹿なのだ。

こんな先生から習うことは何もない。

そう思いながらも、

私は3年間我慢して

授業を受けなければいけなかった。

ああ、なんと言う人生の無駄使いだ。

でも本当は何色なんだろう。






そんな疑問を感じつつも、

私はこのことを調べようと

そこへ行こうとは思わない。

だって私は鎖国子女なのだ。

こんな安全な国に生まれているのに、

なぜ

危険に自ら飛び込まなければいけないのか。

私は旅行以外でこの県を出る気はない。






またひとり、私の友達が私の元を去っていった。

そうだ、男という魔物に

心を奪われ、

女の子から

女になってしまったのだ。

私はまだ愛なんて興味がない。

そう、関心がもてないのだ。

男とは恐ろしい悪魔である。

男に夢中になると、

悪い男に振り回されて、

自分のしたいことさえできなくなってしまう。

成績だって下がるし、

友達だって会えなくなるじゃない。

でも、幼馴染の3人の中で

唯一恋人がいないのは私だけだ。

ああ、私ももうそろそろ恋をしなきゃいけないのかな。

男なんて、獣臭いし、

大体何を話すんだろう。

話してても楽しくない。

女子と話したほうが楽しいし、

そうだ、私はまだ17歳なのだ。

恋人なんて要りません。

愛って、なんだが重たいし、

なんか身も心も束縛されて

なんかとっても疲れそう。

そう思ってたのに…。

最近少し恋とやら言うものしてみたいと

思い始めています。

その最大の決め手になったのが、

私の幼馴染の葵が

彼と楽しそうに図書館デートを繰り返すのを見てからだ。

いや、そうじゃない。

賢いだけがとりえの私を葵が期末テストで、

追い抜いたのだ。

賢い恋人と付き合えば、

成績が上がるかもしれない。

なら、私も恋がしてみたい。

もちろん相手は東大に受かりそうな

頭のいい子。

それでいて、顔もよく、

草食系男子。

それなら、私もあきらめるわ。

恋をしてやろうじゃないの。

だから私は愛とはいえない

恋らしきものをしてみたいと思います。

そう、葵に宣言した。

そうよ、次の中間テストではあんたをもう一度抜き返すんだからア。


とはいえ、相手がいない。

できない。

恋愛はしたいと思ったときにはできないものなのだ。


こおろぎはいつからこおろぎになったのだろう。

人に出会う前から

こおろぎはいたはずなのに

僕らにとってこおろぎは

うまれたときからこおろぎだ。

僕の想いはいつから

恋に変わったのだろう。

僕らはずっと以前から

知り合いだったのに。

こおろぎってなぜなかないんだろう

鈴虫みたいになけばいいのに。

ないたらもっといろんな人にかまってもらえるのに

人にかまわれたくないからなかないの?

泣いた姿を見られたくないから

鳴かないんだよ、こおろぎは

じゃあ、何か悲しいことがあったのかな

鈴虫はいつも鳴きっぱなしじゃないか

ホテルのピアノバー

こおろぎのかわりにないている。

我慢強い君だから

涙をこらえた顔が忘れられない。

こおろぎの悲しみを聞きながら

一人、星を待つ

こおろぎを探しにいこうよ。

ひとりぼっちで鳴いてるはずだから。