今日は一年に一度だけ
女の子が変身してもいい日。
夏だけのイベント
花火大会。
一花月前から
悩み続けて
選んだ浴衣は
私に特別な魔法をかけてくれる。
いつもの2割り増しの私、
どう思う。
ハートの呪文を唱えて
彼の前に。
見上げた空に花火が咲きほこる。
魔法の効果はあったのかな?
ねえ、そんなに花火ばかり見てないで
私のほうもたまには気にしてほしいよ。
ねえ、私の魔法はどうだった?
花火がうち終わった帰り道
いきなり手を握られた。
迷子になるなよ。
花火よりその浴衣のほうが気になって、
あまりよく覚えてない。

