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家を出る時、玄関に郵便の
不在通知が落ちていること
に気づき天神に向かう。


中央局で荷物を受け取り
回転寿司屋に入った。

隣では若い女性が皿を重ね
ており、どうやら韓国から
の観光客のようです。


頼んだ海老天の寿司が
やってきてレーンから
取ったら隣の子がそれは
私のですと言う。

正確には身振りだけど、
皿の下の台を見ればたしか
に彼女の色であった。

あわてて謝り皿を渡すが
恐縮と恐慌で寒鰤に塩を
振ってしまう。

大晦日に他人の寿司を
しかも海外の女性客から
横取りするなんて。



女性が去り次に来たのは
中国からやってきた男性で
四十代くらいか、確かな
日本語を駆使してレーンに
流れる寿司はどれを取って
もいいのか聞いてくる。


皿の下に台がついているもの
は注文品で、席ごとに色分け
がされている。あなたの色は
水色でそれ以外は取っちゃ
いけません。

それ以外の台が無い皿は
どんどん取ってくださいと
教授した。


それを聞いて彼は喜び、
中国にも回転寿司はあるが
色分けはなくカウンター内
の店員に握ってもらうと言う。

どちらかといえば私は目の前
で握ってもらったほうが安心
だけど確かに色分けは合理的
です。取り違えたけれど。


その後、彼は隣席の韓国
から来たカップルに店の
システムをなぜか日本語で
教えていました。





本年はこの「福岡呆然日記」
を愛読していただきありがとう
ございます。

来年、読者の皆々様が益々
笑って暮らせますよう請願
いたします。
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あと一日で今年が終わる。
ピンと来ないです。

これほど歳末感に乏しいの
は里帰りしていないからか
五十になったせいか。


隣駅のスーパーに入れば
人がたくさんいて、鮮魚
売り場にはやたらと鰤が
並んでいる。福岡では雑煮
に鰤を使うのです。

正月用の馬刺は大きな器
に盛られて、しかし御節と
生肉は食い合わせが悪いよう
な気がする。


昨晩の酒が残って腹は
減っても何を食べるか
決められない。

コンビニの肉まんでおなか
をごまかし、スーパーを
うろついて食欲の到来を
待つが音沙汰はなく、読書
をする内に日が暮れていきます。
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夕刻、健康ランドにて
湯から上がったら知り合い
とばったり出くわす。

ロッカーを開けようかと
いう時、脇を見たらその
ひとがいたのです。


なじみの酒場でたまに顔を
合わすくらいの仲だけど
こちらははだかんぽうで
むこうは服を着ている。

年の瀬ゆえ無用の告白を
すれば私は知人、殊に同性
から裸体、さらに言うと
ジョンスン即ち陰茎を見ら
れるのが何より苦手です。


これより苦手なのは先方の
ジョンスンを見ることで
ひとたび知れば今までの
ような口がきけなくなる
かもしれない。


知り合いが我がジョンスン
を注視していたということ
ではないが視界に入っている
やも知れず、思いがけない
窮地に立たされた私は世間話
を繰り出し先方を笑わせつつ
濡れたタオルを袋に納め、
風のように着替えてその場を
立ち去りました。

やればできる男です。
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昼の天神にてちゃんぽんを
食べに入れば店は満員であった。

ここはちょっと変わった店で
同じ建物を中華屋ともつ鍋屋
二軒が時間帯を変え営業して
いる。

それでも店主が同じでは
ないようで、きっと深い訳
があるに違いない。


建物は三階建て、昼の中華屋
はその全てを使っていて、
大将とフロアのおねえさん
二人で回している。

今日はとりわけ混んでおり
私が居る間に注文済みの客
が二人が席を立った。


厨房は大将が一回につき
七人前のちゃんぽんを拵え
同時にチャーハン、麻婆丼、
皿うどんも作る。

一時たりとも静止しない。

また四人前のちゃんぽんを
盆に載せ階段を上り下りする
推定七十五のおねえさんの働き
にも敬服しました。


どんなに注文に追われても
客が店を出る時挨拶し、
しかも手は休めず味見欠か
さず、さらに料理がうまい
のだから大したものです。
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昼におそらく今年最後の
明太子スパゲティを食べた。

今日はなぜか海苔が多く
かかっており嬉しい。



夜はしばし迷って中華丼にする。

入った店の出汁はするどい
豚骨で店の前を通ってもあの
香りが漂う。

豚骨仕立てで甘めの中華丼は
初めて食べたが馬力のつきそう
な味でした。