感謝 | Grayhounds・ナオキvsボランドールの28回目の神経衰弱



16歳の時に親にせがんでギターを買ってもらった。


そこから25年目。



箸にも棒にもかからないような活動から始まり、何をもってプロとするのか?など人によって解釈の違いはあるのだろうが、いまだ箸にも棒にもかかってないながらも、とりあえずは少しだけお金をもらって歌うことができるようになった。

いまもってキッチリとした活動の始まりがよくわからないから、ギターを手に入れた時をその始まりとすることにある時期から決めた。

僕の音楽人生はいままでもこれからも、不安と己の力の限界を突きつけられながら、虚勢や少しの慢心や、身の丈に合わぬ自惚れで進んでゆくのだろう。




この25年の活動の中で「歌を歌う人・ナオキ」と「ボランドール劇団のボランドール」を一番応援してくれていた方が先日、天国に旅立った。

いまから約8年前くらいだろうか、グレイハウンズと平行して当時加入していた「ミザルー」の頃に新宿の店で会ったのが最初だったかと思う。

それ以降、していただいた事の感謝は尽きません。


お互いにどこかで「演者」と「応援してくれる人」という一定の距離感を最後まで保ったまま、保っていただいたままのお別れとなってしまった。

同い年だったから20年、30年後には演者と応援してくれる人ではなく普通の友人として、昔ばなしをつまみに酒を酌み交わすような想像をどこかで勝手にしてたんだけどね。




あなたの事だからきっと、病という足枷がはずれてまた自由にいろんなところに現れてくれる事でしょう。


いつもあなたにどこかで見られてると思いつつ、もう少し歌を歌っていこうかなと思います。


本当にありがとうございました。


安らかに