下ネタじゃないっすよ。
こんにちは!
底冷えしますね-。
僕の周りでは風邪が流行っておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
風邪と言えば、僕はマスクあまり好きではないんですが
稽古が終わりに近づくと役者はマスクを義務付けられることが多いんです。
風邪の他にも劇場内は木くずも多く、喉をやってしまうことが大いに考えられるんです。
冬なら温かくていいのですが、夏場もしないといけないんです。あっついあつい。
いや、しますよ?しますけど・・・冷房のあるとこだけでいいですか?
みたいな。
さて余談は置いておいて『ブエノスアイレス午前零時』。
あらすじ
都会からドロップアウトし、
故郷のひなびた温泉ホテルの従業員として働くカザマ(森田剛)
ある日、社交ダンスツアーの団体客として
ホテルに来たミツコ(原田美枝子)と運命の出会いをする。
ミツコが語るブエノスアイレスでの身の上話に、
次第に引き込まれて行くカザマ。
若き頃のミツコ(滝本美織)が出会ったニコラス(森田剛2役)
という男に自分を重ねて行く。
それぞれが持つ乾きを埋め合わせるかのように
「2人」がタンゴを踊り始めたとき、
止まっていた時間が一斉に動き出して行く……
フライヤーからも感じられるデカダンスでセクシャルな雰囲気。
演じる俳優達の色気と魅力を存分に感じることが出来ます。
そもそもこの作品をみようと思ったのが僕自身最近ひょんなことからアルゼンチンタンゴに興味を持ったためで、
そのタイミングでたまたま公演のことを知ったので予約してみることに。
初台、オペラシティ横にある新国立劇場で上演されるこの作品の主演はV6の森田剛さん。
森田さんは今回二役を演じ分けます。
一人は大手広告代理店をドロップアウトし、枯れた温泉宿で働く男。
もう一人は地面を這い売春宿で犬同然に働かされるマフィアの下っ端。
森田さんの舞台が評価されているのは知っていたのですが
実際に見たのは初めて。とにかく引き込まれました。
野心を持ちながらも繊細な役柄を見事に演じ分けて表現する姿は
圧巻です。
演技の他にも森田さんの魅力として印象に残っているのが
ダンスをする姿。
現代と若き日のミツコと三人で踊るタンゴはまさに
現代のカザマと、遠いブエノスアイレスのニコラスがリンクする見せ場とも言えるシーン。
妖艶さと愛情。相手と呼吸をあわせ丁寧に振りに移していく様子が伝わってきて釘付けになりました。
森田さんのダンスの魅力はまさに、キャラクターとの親和性にあったんじゃないかと。
そのキャラクターで踊るとどうなるか。というのを高い身体能力で表現できる。
憧れますねー、こういう深さ。
メッセージ性をもっていると感じたセリフに
「お前は何をやりたい人間なんだ!!」というものがありました。
橋本じゅんさん演じるマフィアのボスがニコラス、カザマに問うたものです。
自分は何をしたい人間なのか。ニコラスは自らの野心を語ります。
しかし後に、本当に欲しいものはミツコであると気づくのです。
ニコラスのから回っていた野心が地に足がついたかのように
立体感を持った瞬間でした。
「お前は何をやりたい人間なんだ」
この問いって日常世界においてどのくらい答えられる人がいて
どのくらいそれに沿って生きてる人がいるんでしょう。
普段なかなか見られない概念的なことを考えなおすことが出来るのも
舞台のいいところなのかも知れませんね。
にしてもTwitterでも森田剛の繊細な演技と色気のあるタンゴは大反響ですねー。
やー、憧れます。
デカダンな暗黒街の中にある輝くもの。野心とは違う意味で前向きな気持ちをなれる作品。
カーテンコールでのスタンディングオベーションが良い公演だという
何よりの裏付けだったと思います。
小説も読んじゃおうかな!
naoki
