伊勢神宮にお参りに行って驚かされたのは、建物の精度の高さでした。
切って削りだした木材を組み合わせて、作られているのですが、
組み合わされている木と木の隙間がまったくありません。
下の写真は去年の11月に完成した、
宇治橋の青銅で出来た擬宝珠(ぎぼし)がはまった男柱の写真です。
クリックして拡大して見てもらえれば分かると思いますが、
髪の毛を通す隙間もありませんでした。
新しいのだから当たり前かもしれません。
しかし、おそらく10年以上たったと思われる建物でも
同じ様に隙間の無い状態を保っていました。
建てられた宮大工の方々の技術には頭の下がる思いです。
伊勢神宮では式年遷宮といって、
社殿を造り替える20年に一度の大祭が続けられています。
なぜ20年で立て替えるかはかは諸説あるようですが、
私は宮大工の技術を次世代に継承するために
行われている気がします。
式年遷宮が行われていなければ、おそらく技術レベルは
落ちていった事でしょう。
先人の先見の目には驚かされるばかりです。
家具とは関係ないかもしれませんが、
木で出来た家具を取り扱い、日々の糧を得ている者として
学ぶことは多かったです。