些細なことなのに、
意地張って喧嘩していられたのは、平和だったからだよね。
もう無理。って本当はわかってたのに、
今考えたらどーでもいい打算に傾いていられたのは、平和だったからだよね。
永遠に続いてく日常なんかないし、
確かなのは今この瞬間の
景色と想いだけだ。って、
心の痛みと恐怖が教えてくれたよね。
自己欺瞞とプライドと自分を守るための弱っちい疑いなんか、
なんの役にも立たないよね。
自分に嘘をついても平気な顔して生きていられたのは、
生きる覚悟なんかなくても生きていられたからだ。
今は、そうじゃない。
何万もの物語があっけなく終わってくこの世界を前に、
いらんものを抱えながら生きるほどあたしたちの命は軽くない、と思い知らされる。
せめて。
それを活かせる自分でありますように。