神様ありがとう!!


電車の中の私はどう見えるだろうか、仕事に疲れ果て喧噪のなか眠り込んでいる、女性に見えるだろうか。


こうでもしないと涙が出そうなんだ、じっと鞄を抱きしめて下を向いて寝た振りをしないと、この湧き上がるワクワクを抑えきれないんだ~DASH!


つい数時間前まで、会社を辞めようか婚活が先か?などと考えていたふさぎこんだ自分。今までの人生全てを否定しそうになった日々。


いや、完全に腐ってたよ…。こんな会社じゃだめだって、自分の人生プランは甘すぎたょって。



数時間前、恵比寿のデザイン事務所が私の職場だ。私は事務所でたった今渡された仕事を前に茫然としていた。時間は午後9時。今日は友達とご飯に行く約束があった。


完全に今日はキャンセルだわっ。叫び


先輩社員の小林はいやな奴だ。36才の彼は結婚はおろか友人がいない。休日にも事務所に来て、過ごしているらしい。だから、私が予定のある雰囲気を出そうものなら、必要ない仕事を急ぎで持ってくる。


今日もそのノリだ、完全に頭に来ていた。

「こんなのなんでこんな時間に…むかっ」それを聞きつけた小林はこういった。


「木村さんは、一体何がしたいの?何になりたいの?何がしたいのか全然わからないDASH!


「仕事がないときはネットばかりだし、仕事振ってもすぐ人に聞くし、どうしていいか全然わからないょ」


こんな時間に急に仕事を振られたら、誰だって当てつけに必要ないことまで聞きたくもなるでしょうょ。仕事ないときに、「やることありませんか?」ってきいたら、「仕事渡す時間がもったいないから適当に時間をつぶしといて」って言ってたろうが!!と心で叫ぶ。


「君経験者だって言ってたのに、何ができるわけ?」


プチン


切れましたアップ