人間の脳には「現状維持の法則」があると禁煙の本で読んだことがある。
人間は習慣を変えようとすると脳がこの法則を発動して、今までの習慣を渇望してその習慣にありつけるまで快楽物質ドーパミンの分泌をやめてしまうというもの。

昨日から睡眠薬を断薬している自分は今それを少し感じている。

今非常に眠いのだが、なんかソワソワして眠れないのだ。

これはつまり脳が今までの習慣を欲しがっている証、つまり現状維持を保とうとする本能だと思う。

禁煙が難しいのもこの法則のためらしい。

習慣を変えてそれを「新たな習慣」として脳に刷り込まれるまで3週間かかるそうだ。

言い換えれば、どんな習慣でも3週間で変えることができるということである。

そうは言ってもタバコを辞めることと睡眠薬の断薬は決定的には違うことがある。
それは依存性。

睡眠薬は基本的に依存性はゼロではないがかなり低い。
だから睡眠薬を断薬しても禁断症状はない。むしろ満腹中枢が正常に機能してるのか1日の食事量がグーンと減った。
昼間の間はずっとアクティブになった。今までの寝てばかりだった休日の過ごし方と全く違う。
確実に断薬効果を感じる。

だから、今日もまた焦らずに眠りにつくのをゆっくり待つだけ、自分を追い込むのはもうやめた。

自分にノルマを課してはいけない、焦らずゆっくりマイペースで。

まずは白湯を飲んで内臓からリラックス。

薬では手に入れられるのは「睡眠時間の確保」だけであり「いい睡眠」ではないのだから。



恐れるなMy foolish heart(吉井和哉)