台湾旅行記はちょこっとお休み![]()
3連休はノープラン![]()
ご近所の東京都現代美術館で「フレデリック・バック展」が
開催されていて、その繋がりでのロードショウ上映中の
「フレデリック・バックの映画」![]()
彼の「木を植えた男」という作品を中学校の授業で
観たことがあるのですが、美しい作品だったなぁ、って
ずっと頭に残っていたので、まずは映画を![]()
以下、観賞作品の簡単な筋書きと感想です![]()
いずれも一貫して自然を愛する彼の気持ちが強く
伝わってくる作品で、映像も美しいです![]()
全てが彼の手書きによるアニメーションであるという
こともまた驚きでした![]()
(画像はお借りしました)
一人の男が旅先で出会った、不毛の地に種からの植樹を
続ける一人の老人
十分の一ほどしか成果の実らない老人の無償の行為は
30年以上つづき、それは老人の亡き後、緑深く、多くの
人々が幸せを求めて住まう豊かな土地を形成します
無償の行為の美しさやこつこつと続けることの意味に
ついて考えさせられると同時に、色鉛筆で描かれた
優しいタッチの作品は、はじめはセピア色で、徐々に
緑が増えていく段階に、色彩の喜びを強く感じられました![]()
こちらの作品、植樹活動ブームのきっかけともなったそうです![]()
(画像はお借りしました)
色々な生き物を作り出す神様が、最後は人間を作ります
はじめはほかの生き物達と仲良く共存していたのに、
わがままを言い過ぎたために神様にお願いを聞いて
もらえなくなり、怒って生き物達を罠にかけ殺し、終いには
神様までもを・・・
しかし、しばらくして再び平和な共存を試みるようになる、
というストーリー![]()
色鉛筆で描かれる、生命の喜びを感じさせるような美しい
色合いの幻想的なイラストと、流れるようなアニメーションが
とても美しく、更に無声映画なので、ついうっとりとイラストの
世界に入り込んでしまいます
(画像はお借りしました)
一本の河を通し、原住民族が自然と共存していた頃と
欲に駈られて自然の予備生態系を破壊していく近代の
人間の愚かさを描いたドキュメンタリー風の作品です
やさしい色鉛筆のタッチにより、強い訴求の意思も幾分
和らいでこちらに伝わってきます
(画像はお借りしました)
一つの揺り椅子が主人公の作品
作られたその時から、ある一家とともに過ごす平和で
幸せな、たまにハプニングも起こったりするような日々
しかし数十年経ち家族は去り、悲しみにくれるゆりいす
その間にも町は近代化が進んでいき、廃棄される寸前
だったところを美術館に引き取られます
再び子供達の笑い声に包まれ、夜には人のいないとき
だけ、美術館の仲間達(絵画達)と、いつかの楽しい
パーティーを再現する、というハッピーエンド![]()
色鉛筆の温かく素朴なタッチがストーリーにぴったりで、
ゆりいすに表情が描かれているのも可愛らしかったです![]()
更に昨日のこの回は下記5つの短編作品も続けて上映
いずれも初期の作品のようで、特に前半3作は上記の
作品と比べてかなり作風が違っており、楽しめました![]()
「イノン」
アメリカの原住民族の、人が火を手に入れるまで、の
伝承物語をモチーフとした作品
キュビズムを髣髴とさせる、輪郭の太いイラストはこの
モチーフにぴったりでした![]()
ちなみにイノンは雷神のことだそう![]()
(画像はお借りしました)
太陽が盗まれてしまった![]()
ということで、小さな女の子が色々な民族と助け合い、
世界に太陽と色を取り戻す物語![]()
今回観た中ではもっともコミカルでライトな作品でした
サインペンで描かれたアニメーションは、ポップで
可愛らしかったです![]()
(画像はお借りしました)
こちらは春の到来の喜びを可愛らしく表現した作品
いかにも童話風のお話で、切り絵独特の動きや
音楽のみの無声映画という作風がぴったり![]()
展開が次々に変わっていくので、わくわく楽しめます![]()
「イリュージョン?」

(画像はお借りしました)
平和な生活を送る子供達の前に、魔法使い(
)が
そこにあるものを、次々に近代的で便利なものに
変えていき、はじめは物珍しさから大喜びする子供達![]()
しかし、徐々に何かがおかしいことに気づき、彼を
追い払い、最後には元の幸せな生活に戻る、という作品![]()
平和な場面と、近代化で息苦しくなっていく場面との
色使いのコントラスト(明るく華やか:暗く重い感じ)、
画面構成(ゆったり:ぎっしりと幾何学的)な描写の
はっきりとした分け方が印象的でした![]()
そのせいか、行き過ぎた工業化を批判する色を少し強めに
感じました
(画像はお借りしました)
街にやってくる賑やかな、近代の工業化を賛美するような
華やかなパレード
それを何とか見たいのだけど、人込みで
見えなくて、更には警官にまで怒られてしまった少年と仔犬・・・![]()
パレードの後、しょんぼりとした彼らは、道に残された国旗や
お花を見つけ、頭の中で楽しい楽しいパレードを繰り広げます![]()
その世界は近代化の影を見せませんが、平和に満ちていて
とても幸せ![]()
終わりには、現実の世界で彼らの周りに集まったみんなが
拍手し、それを祝福するかのようなタイミングで花火が上がり
物語は幕を閉じます
あまり厳しい描写もなく、色合いもとても幻想的で、本当に
幸せな気分になれる作品
今回観た中で一番好きです![]()
夜の上映なのですが、ちょっとお得な回だし、念のためと
思ってお昼頃に整理券をいただいてきたら、案の定
開場時には満席でした![]()
観劇とかする度に思うのですが、ここにいるみんなが
同じものを楽しみにわくわくしていて、でも感じるものは
人それぞれで、そういうのって何だかおもしろいなぁ、
って![]()
とっても見応えがあり、いい時間を過ごさせて
いただきました![]()
今日はひと通り家事も終えたし、読書したい気分なので、
ご近所カフェにでもおさんぽしてきま~す![]()
どこに行こうかなぁ![]()








