
劇団四季「オペラ座の怪人」@新名古屋ミュージカル劇場

パリ旅行で見学したガルニエ宮の美しさに感動して、勢いで
ぽちっとチケットを取ってしまいました

今回は土曜日のソワレをS席で鑑賞


劇場に一歩足を踏み入れると、舞台となるパリのオペラ・
ガルニエ宮を意識した華やかな装飾に目を奪われます

内容の詳細は割愛しますが、姿を目にしたことのない歌の
恩師と、幼馴染の子爵との間で心が揺れる女性、という
構図の恋愛物
舞台がオペラ座であるだけに、いくつかオペラを演じたり
練習したりする場面もあり、多くの豪華絢爛な舞台や衣装も
楽しむことができます

主な配役は、こんな感じでした

ファントム 高井 治 さん
クリスティーヌ 沼尾みゆき さん
ラウル子爵 鈴木涼太 さん
カルロッタ 種子島美樹 さん
メグ・ジリー 小林由希子 さん
マダム・ジリー 戸田愛子 さん
アンドレ 林 和男 さん
フィルマン 平良交一 さん
ピアンジ 半場俊一郎 さん
とにかく、沼尾さん演じるクリスティーヌの透明感ある歌声と、
ころころと動くかわいらしい表情に釘付けでした

いつの間にか目で追ってしまっています
特にAngel of musicを歌う、うっとりとした表情、こちらまで
怪人のいる世界へ引き込まれてしまいそう・・・

高井さん演じるファントムは、とにかくお声が美しくて
声量もものすごくて、品があり、背筋がぴしっとします

幼い頃からつらい思いをしてきた、という設定からか、全体に
感情はやや抑え目な印象を受けましたが、視線から伝わる
感情、特に悲しさの表現はひしひしと伝わってきました

小林さん演じるメグ・ジリーも可愛らしくて、舞台をより一層
華やかにしてくれたように思います

音楽も演出もとても素敵なので、あっという間の2時間半
でしたが、中でもお気に入りの場面を3つほどご紹介



目のやり場に困ってしまうくらい、どの衣装も華やかで、
楽しい気分にさせてくれます

なんとこちらの衣装、当時のヨーロッパの衣装をかなり
細部に渡って再現されているようで、化繊やマジック
テープなんかも使用していないそうです

物語の重要アイテム、オルゴールのお猿さんの仮装を
した方もいらっしゃいます


ピアンジではなくファントムであることに気づいた
クリスティーヌの表情と歌声の変化に、ぞくぞくっときました
劇中歌の「The Point of no return」も迫力と妙な色気が
あって素敵です



ファントムが渡した指輪をそっと返しに来るクリスティーヌ
これで完璧に彼女を失ったファントム
「お願いだから行ってくれ・・・!」という悲痛な叫びに
号泣してしまいました

彼がすっと姿を消していくまでの間、その切ない気持ちの
渦が手に取るように伝わってきて、目瞬きできないくらい
見入ってしまいました

内容は少し重いですが、とても見ごたえのある舞台で、はるばる
名古屋まで来た甲斐がありました

数々の素敵なメロディが、当分頭から離れそうにありません
